経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月の第3次産業活動指数は前月比マイナス0.8%と2か月ぶりに低下。基調判断については、「一進一退」に引き下げました。

 平成27年11月の第3次産業活動指数総合は,季節調整済指数103.1、前月比▲0.8%低下と2か月ぶりの前月比低下となりました。前月、10月の前月比上昇幅が0.7%でしたが、ほぼその分が低下してしまっており、指数値は9月の103.2を下回っています。

 

 前年同月比はまだ1%以上のプラスですので、水準が大きく低下したということではありませんが、10月の盛り上がりは持続されませんでした。
また、指数の折れ線グラフを見ると、横ばいで推移していた第3四半期と異なり、10、11月と上下動の振幅が大きくなっています。

 

 こういう状況でありますので、11月の第3次産業活動指数の基調判断については、10月の持ち直しの動きから、「一進一退」へ一段下げたいと思います。

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 次に、卸売業、小売業を除いた第3次産業活動指数、いわば純粋サービスの活動指数を計算しています。11月の卸小売業を除外した第3次産業活動指数は105.2で、前月比▲0.6%と2か月ぶりの低下となりました。

 

 「財の取引仲介」型サービスの前月比は▲1.6%低下となっており、その低下に対する寄与のほとんどは、卸売業と小売業でした。つまり、純粋サービス業についても若干の低下ではありますが、財の取引が不振で、財取引に付帯するサービスの活動低下の方が大きく低下していたことになります。「財の取引仲介」型指数の採用系列のウェイト合計は、3614なので、全体の3分の1を超えています。不動産業は前月比プラスでしたが、その他の系列はは低下となっています。大まかな低下寄与は、▲0.55なので、第3次産業総合の低下寄与計▲0.8のうち、半分以上が「財の取引仲介」型サービスの寄与ということになります。

 

 また、第3次産業全体を対個人と対事業所に分けて集計したものをみると、11月は、対事業所サービスが前月比▲0.3%と6か月ぶりの低下(7月は前月比横ばい)、対個人サービスが前月比▲1.0%低下と2か月ぶりの低下となりました。11月の第3次産業活動は、事業所向けサービス、個人向けサービスともに前月比低下でしたが、低下寄与の大きさでは、個人向けサービスの方が大きい月でした。10月は個人向けサービスの上昇寄与が大きかったので、10月、11月と第3次産業総合の変化の方向性を決めていたのは、広義対個人サービスの方だったようです。

 

 11月の第3次産業活動では、11月の鉱工業出荷指数が前月比▲2.4%低下していたことからも分かるように、財取引に付帯するサービスの低下が相対的に大きくなっており、また、対個人と対事業所でいうと、対個人向けサービスが低下への寄与が大きくなっていました。

 

◎第3次産業活動指数 結果概要ページ

最新結果の概要|第3次産業活動指数|経済産業省

(今回からスマホ対応デザインに変更しました)

 

◎第3次産業活動指数 図表集

 

◎データ公表冊子

 

◎冊子の見方/使い方