経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月は国内向け出荷が前月比マイナス2.6%低下、輸出向け出荷も前月比▲2.9%低下。3ヶ月平均でみると、国内向け出荷は出荷全体を押し上げる方向に向かっている。

 平成27年11月の鉱工業出荷確報値は、96.4、前月比▲2.4%低下と3か月ぶりの前月比低下となりました。この鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内拠点から出荷されたものが国内と輸出のどちらに向けられているかを示す「鉱工業出荷内訳表」を作成しています。

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 平成27年11月の輸出向け出荷は指数値97.4、前月比▲2.9%低下で、国内向け出荷は、指数値96.1、前月比▲2.6%低下で、国内向け出荷は4か月ぶりの前月比低下、輸出向けの出荷は3か月ぶりの前月比低下となりました。

 国内向け出荷は、10月まで3か月連続の前月比上昇で、指数値の水準も昨年の1月に続く2番目の高さとなっていました。そのため、11月の前月比低下幅は大きめの▲2.6%となりましたが、指数値自体は96.1と昨年7、8月の95を割り込む水準からすると、まだまだそれ程低いという訳ではありません。

 昨年の第2四半期の95.9、第3四半期の95.1よりも高い水準を維持しています。10、11月の平均は97.4ですので、12月が激減しないかぎり、第4四半期は3期ぶりの上昇を期待できると思います。

 輸出向け出荷は、2か月上昇すると1回前月比低下するというパターンを繰り返しており、11月は前月比低下する順番でしたので、前月比マイナスとなったこと自体には意外感はありません。ただ、輸出向け出荷指数のグラフの動きをみると、上下動の振幅を見せながら昨年1月をピークに緩やかに低下しているように見えます。
 11月の指数値も、第2四半期、第3四半期の値からすると、一段低い水準であり、12月に大きな前月比上昇がないと、第4四半期は再び前期比低下となってしまうかもしれません。

 11月の出荷全体の低下は、国内出荷の前月比低下によるものではありますが、基調的に見たときに国内向けと輸出向けのどちらが、出荷全体を動かしているのかを後方3か月移動平均指数でみると、国内向け出荷の前月比寄与が9月と10月を境に明瞭にプラス方向に変わった一方で、輸出向け出荷については、前月比低下寄与で推移、少なくとも上昇寄与のままとなっています。

 一昨年、平成26年の輸出向け出荷は年末に向けて上昇し、昨年1月はリーマンショック前の水準という高いレベルになりました。輸出向け出荷は、昨年1月の高い水準から緩やかに低下してきた平成27年の11か月間ということになります。

 

◎出荷内訳表ページ

集計結果又は推計結果|鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表|経済産業省

 

◎11月の鉱工業活動(図表集)

 

◎データ冊子

 

◎バランス表って?