経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

日本製造業の海外生産・出荷においては、輸送機械工業の存在感が大きい。平成27年第3四半期の輸送機械工業の海外生産は前期比上昇で、日本国内からの輸出も前期比上昇。

 日本製造業の日本国内/海外拠点からの出荷を合計したグローバル出荷指数のうち、日系製造業の海外現地法人の海外出荷指数の動きを業種別に見ていきたいと思います。

 
 まず、海外出荷に占める業種別の割合を見ていきます。

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 平成27年第3四半期の海外出荷に占める割合は、輸送機械工業が49.3%で、それに次ぐのが電気機械工業(鉱工業生産指数や鉱工業出荷内訳表の 業種分類で、電気機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業となっている3業種の合計)で18.6%となっています。5割が輸送機械工業、2割 が電気機械工業ということで、この2業種で7割近くの出荷量となっています。
 この2業種に次ぐのが、「化学工業」と「はん用・生産用・業務用機械工業」となっており、この関係は基準年である平成22年以降あまり変化していません。

 

 それでは、この業種割合を踏まえて、季節調整済の海外出荷指数の前期比低下に及ぼした業種別の影響度合い、寄与度をみます。

 

 平成27年第3四半期の海外出荷指数は前期比プラス1.4%上昇と2期ぶりの上昇となりましたが、この上昇に対しては、輸送機械工業の上昇寄与がプラス1.2%ポイントと最も大きく寄与しました。海外出荷に占める割合が2番目に高い電気機械工業の前期比寄与もプラス方向となっています。主要業種でマイナス寄与となったのは化学工業ですが、その度合いは大きくありません。

 グラフを見ても明らかなように、平成27年第3四半期の海外出荷を前期比で上昇させていたのは、海外出荷にしめるウェイトの大きい輸送機械工業によるところが大きいと言えます。
 
 次に前年水準との比較をしてみたいと思います。

 

 平成27年第3四半期の海外出荷指数全体の前年同期比はプラス4.0%上昇だったのですが、その上昇への寄与を見てみると、やはり輸送機械工業の上昇寄与が3.98%ポイントと、際だって大きくなっています。

 その他の主要業種では、化学工業が前年同期比横ばい、電気機械工業とはん用・生産用・業務用機械工業は前年同期比低下となっています。平成27年第3四半期の海外出荷が前年水準からの上昇分の大部分は、輸送機械工業の前年比上昇分だったことになります。
 
 平成27年第3四半期の海外出荷の前期比上昇も輸送機械工業の前期比上昇によるものであり、前年水準からの上昇分も大部分が輸送機械工業の上昇によるものでした。やはり、ウェイトの大きい輸送機械工業が海外出荷の変動に対して及ぼす影響力が強いようです。

 

 なお、国内拠点からの輸出向け出荷は、前期比0.4%上昇でした。

 これを主要業種別の寄与でみると、輸送機械工業の上昇寄与が最も大きくなっていますが、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、化学工業等の輸出向け出荷は前期比低下となっています。

 

 平成27年第3四半期の輸送機械工業は、海外出荷は前期比マイナスでしたが、輸出向け出荷は前期比プラスでした。輸送機械工業の国内向け出荷も前期比上昇でしたので、四半期の方向感としては、輸送機械工業では国内拠点の活動の方が相対的に好調だったことになります。

 

グローバル出荷指数(平成22年基準)について(平成27年Ⅲ期(第3四半期))|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎スライドシェア

 

<参考:平成27年7-9月期の産業活動>