経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月の鉱工業生産については、基調判断を「一進一退」で据え置き。先行き2016年1月の鉱工業生産の増加を期待。

平成27年11月の鉱工業指数の動きについてまとめます。

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 平成27年11月の鉱工業については、生産、出荷は前月比で3か月ぶりの低下、在庫、在庫率も3か月ぶりの上昇となりました。9月、10月の生産、出荷の高い勢いからの反動減となった11月でした。

 10月は鉱工業全体としては前月比上昇でしたが、比較的高めの上昇幅からすると、生産上昇業種数が少なく、低下業種も半分ありました。それらの低下業種の多くは、当然のように11月も前月比低下(2か月連続生産低下業種が4業種)であり、基調として弱含んでいる業種ということになります。

 そういった業種の弱さが10月は好調業種によってカバーされていましたが、11月はそういった好調業種が反動減で低下して、全体として生産、出荷ともに低下ということかと思います。

 11月は輸出向け出荷も国内向け出荷も数量ベース、季節調整済みで前月比低下となっていた模様で、勿論ウェイトからいって、鉱工業全体の出荷低下は国内向け出荷の低下の結果ではあるのですが、中国向け輸出の低下も鉱工業出荷の低下に一定の影響を及ぼしていました。

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 先行きの12月以降については、2か月連続の上昇が予測されていますが、12月の前月比上昇幅は、プラス0.9%上昇と限定的であり、平均的な実績の下振れ幅からすると、マイナスとなる可能性が高いと思います。来年1月については、6.0%という極端に高い予測となっています。ただし、12月の生産上昇は情報通信機械工業、来年1月の生産上昇は「はん用・生産用・業務用機械工業」によるもので、これら実績において下方修正の大きい業種によって向こう2か月の生産上昇がけん引されていることには注意が必要かと思います。

 勿論、1月については、こういった実績時の下振れを加味しても、相当程度の生産上昇となるものと見込んでも良いと思います。今年の1月と同様のことが生じるのではないかと思われます。

 

 このような状況を踏まえ、10月の鉱工業生産の基調については「一進一退」と、基調判断を維持したいと思います。

 

鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、製造工業生産能力・稼働率指数、製造工業生産予測指数)|製造業の動きからみる日本の景気|経済産業省

 

 

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