経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月は輸出向け出荷も今一つだったが、国内向け出荷が低下しており、ほぼ全業種にわたって出荷が前月比低下となった。

 出荷は、15業種中13業種が前月比低下となっており、主要業種は軒並み出荷減となっています。この低下13業種のうち、低下寄与が大きい7業種の寄与が高めとなっており、幅広い業種で、出荷が悪かったようです。f:id:keizaikaisekiroom:20151228114310p:plain

 11月の輸出向け出荷と国内向け出荷について、大まかな傾向について見てみると、11月は輸出向け出荷も、国内向け出荷も芳しくないようですが、ウェイト差からすれば、11月は国内向け出荷の低下によって、出荷が下がっているということになります。

 特に、輸出向け出荷は3か月サイクルを見せており、2カ月連続で増加すると、ほぼその増加分に近い減少幅を見せるということを繰り返しています。11月は前月比低下の番になりますが、大まかな計算ではやはり低下でした。逆にいえば、12月、来年1月は輸出が増加する可能性があるということになります。

 

 11月の生産低下業種でいうと、「はん用・生産用・業務用機械工業」の出荷は、輸出向け出荷の低下の影響が大きく、化学工業の出荷については、国内向け出荷が悪い状況です(合成ゴムには輸出低下の影響があるが、化粧品類はやはり国内向け出荷の低下)。

 なお、要注目業種として輸送機械工業と電子部品・デバイス工業を見てみると、輸送機械工業の輸出向け出荷は前月比で増えているようで、乗用車の輸出向け出荷は、前月比で上昇していたものと思われます。米国、欧州、ASEAN、そして南米等のその他地域向けの輸出が良かったようです(逆に言えば、特に調子の良かった仕向け地域がないということ)が、中国向けの完成車の輸出は季節調整済数量ベースで低下していたようです。

 電子部品・デバイス工業については、輸出向け出荷の方が大きく低下していたようで、11月の出全体の低下要因は、輸出向け出荷でした。この電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷の低下は、中国向け輸出の低下によるものです。また、韓国向け輸出も大きく低下していたようです。

 ちなみに、生産低下寄与の最も大きかった業種である「はん用・生産用・業務用機械工業」については、11月の輸出向け出荷では、北米向けの低下寄与が最も大きかったようで、その次が中国向け出荷ということになっています。

 

 月々の変動パターンとしては、12月、来年1月は、輸出向け出荷が前月比で上昇するはずではありますので、そうなることを期待したいと思います。

 なお、11月分の国内向けと輸出向け出荷の別の詳細な確報データについては、年明け1月18日に公表する出荷内訳表をご覧ください。

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鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、製造工業生産能力・稼働率指数、製造工業生産予測指数)|製造業の動きからみる日本の景気|経済産業省

 

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◎鉱工業指数 しくみと見方