経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

生産能力-稼働率の散布図を見ると、生産能力が反転した過去の局面には、まだ遠い位置にある10月

 生産能力と稼働率の関係について考えみると、稼働率の変化にやや遅れて設備投資(フロー)が増減し、これにより生産能力(ストック)が増減するため、稼働率の変化と生産能力の増減も連動していると考えられます。特に、いわゆる「バブル崩壊」後、日本国内の生産能力指数は、伸びの鈍化ではなくて、指数値そのもの、つまり生産可能量の値自体が低下するという時期がみられるようになっており、回復局面とあわせて、「大きな循環」的な関係を見せるようになっています。 

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 そこで、縦軸に生産能力指数を、横軸に稼働率指数を配置した散布図が、現在の生産応力と稼働率の関係をみる上で参考となります。

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 10月のこの散布図を見ると、7-9月期の点からは、稼働率、生産能力ともに上昇しているので、10月の点は右上方向に動いています。ただ、その点も生産能力の面では今年の第2四半期(末)に及ばず、稼働率の面では今年の第1四半期のレベルに及びませんでした。
 7-9月期の散布図上の位置は、平成17年の生産能力指数が反転上昇に移転した位置からは左下方に大分離れており、そこからの10月の右上方向への動きも限定的であったということになります。日本国内の生産能力が大きく上昇する局面に移行するには、もう一段大きな稼働率の上昇が必要かと思います。

 

 なお、生産能力指数と稼働率の長期的な関係に関心があられる場合には、こちらの資料をご覧ください。

 

 ◎データ冊子

 

◎図表集

 

◎生産能力、稼働率指数の説明資料