経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ほぼ90か月ぶりの高い水準となりつつある10月の第3次産業活動指数

 平成27年10月の第3次産業活動指数総合は,季節調整済指数104.0、前月比0.9%上昇と2か月ぶりの前月比上昇となりました。
 今年に入って103台で推移していた第3次産業活動指数が、指数値的には頭一つ抜け出したような指数値となりました。下記のグラフでは、10月の指数水準に横線を引いていますが、この水準線が指数の折線グラフと交わるのは、昨年3月を除けば、平成20年5月(指数値104.7)まで遡ることが見て取れるかと思います。あえて言えば、ほぼ90か月ぶりの指数水準ということになります。

 

 さて、このグラフは、卸売業、小売業を除いた第3次産業活動指数、いわば純粋サービスの活動指数を計算したものです。

 

 10月の卸小売業を除外した第3次産業活動指数は106.0で、前月比1.0%と2か月ぶりの上昇となりました。前月比上昇の程度では、卸小売を含む指数と含まない指数で大きな違いはありませんでしたが、第3次産業全体が今年の最高値であることに対し、純粋サービスの指数は、今年の8月や6月の水準には若干劣る水準となっています。

 よって、10月の第3次産業活動指数では商業の盛り上がりが大きかったということになります。

 

 

 「財の取引仲介」型第3次産業として、卸売業、物品賃貸業、小売業、不動産業といった、モノを買ったり、使ったりするためのサービスビジネスをくくって、指数化したものも作成しています。この「財の取引仲介」型第3次産業活動指数の10月の値は、前月比1.9%上昇と第3次産業全体に比べて上昇幅が大きくなっていました。
 やはり、10月は純粋サービスビジネスもさることながら、モノの取引に関連するサービスビジネスの勢いがあったと言えるでしょう。

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 また、第3次産業全体を対個人と対事業所に分けて集計したものをみると、10月は、対事業所サービスが前月比0.6%と3か月連続の上昇、対個人サービスが前月比1.1%と2か月ぶりの上昇となりました。10月の第3次産業活動は、事業所向けサービス、個人向けサービスともに上昇寄与でしたが、寄与の大きさでは、個人向けのサービスの方が大きい月でした。

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最新結果の概要|第3次産業活動指数|経済産業省

 

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