経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

世の中に多いお店(事業所)は何だと思いますか?

 歯医者に不動産屋、コンビニ、美容室などよく見かけるお店からそうでないお店まで世の中に多種多様のお店がありますが、世の中に多いお店(事業所)は何だと思いますか。コンビニだと思いますか?それとも居酒屋だと思いますか?まずは予想してみて下さい。

 結果ですが、平成24年経済センサス-活動調査結果のうち、最も細かい産業レベル(細分類)で見てみると、1位が「美容業」、2位が「貸家業」、3位が「酒場,ビヤホール」、4位が「理容業」、5位が「バー,キャバレー,ナイトクラブ」となっていました。

 よく見かけるもののうち、歯科診療所は8位、コンビニエンスストア(飲食料品を中心とするものに限る)は25位でした。予想どおりでしょうか、それとも予想外の結果だったでしょうか。

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 美容業と理容業を合わせると274,831事業所となり、ダントツの1位となります。

 1つの駅あるいは1つの通りや商店街で必ずと言っていいほど、理容室・美容室の看板を多く見かけます。確かに納得です。

 では、この理容室・美容室でのサービス提供も活発になっているのでしょうか?

 第3次産業活動指数(季節調整済)では、理容業、美容業の活動指数も計算しています。この指数をみると、平成26年第3四半期(7-9月期)は理容業が99.2、美容業が95.5となり、サービス提供のレベルは低下しています。平成26年第2四半期(4-6月期)以降の低下に関しては、もしかしたら平成26年4月の増税の影響により実際にお店で施術を受けるサービスをやや控えたことが原因としてあるのかもしれません。

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 このように美理容業のサービス提供自体はやや低調です。ただ、平成25年、26年では理容所の数が若干減っているものの、美容所の数は増えているそうです(※)。必ずしも、ビジネスとして活発ではないのに、事業所の数が増えているという統計数値からは、美理容業、特に美容業は開業し易いサービス業ということになります。

このように「多く見かける」という個人が持っている感覚がデータで裏付けられたと言えそうです。統計データは細かいものも多くありますが、1つ1つよく見てみると、こうした「やっぱり!」を実感できます。これも統計の面白みの1つかもしれません。

 

(※)「平成26年度衛生行政報告例」(厚生労働省)より。

 

 

第3次産業活動指数|経済産業省

 

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 化粧品等の生産、化粧品小売業、美理容業といった身の回りを整える消費者の行動に関連する産業指数を統合した指数です。  

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