経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

師走に走っているサービス業は?

 2015年も残すところあと1か月を切りました。今回は「師走に走っているサービス業」ということで、第3次産業活動指数で使用している「季節指数」をもとに12月に忙しくなるサービス業をみてみました。

 様々なビジネスや仕事には、活動が活発になる時期と不活発になる時期があり、それぞれ特有の季節変化のパターンを持っています。季節指数とは、毎年繰り返されるこの季節的な変動を月ごとの値で表現したもので、過去数年分のデータなどを使って作成し、12か月分を平均すると100になるように計算しています。よく「季節調整済」という言葉が出てきますが、原指数をこの季節指数で割って作成しています。

 12月の季節指数を業種別(大分類)ごとに大きい順に並べたのが、次のグラフです。

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 ほぼ全ての業種が年平均100を超え、12月は活動レベルが高いことがわかります。特に小売業は「かき入れ時」で、最も季節指数が大きくなっています。関連する物流や卸売業でも、12月は活動レベルが上がるのが季節パターンであることも分かります。

 

 では、もっと細かい分類で季節指数をみると、どうでしょうか?

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 意外にも、小売業や卸売業の内訳業種が、上位を独占するという結果ではありませんでした。12月の季節指数が最も大きい業種は、「郵便業(信書便事業を含む)」で、これは年賀状などの影響によるもので、これは納得です。

 その次はなんとプロスポーツの興行である「ボクシング」でした。「ボクシング」では、年末に大きなタイトル戦やイベントが行われるためのようです(年末にテレビで御覧になる方も多いのでは?)。3位が、「パブレストラン,居酒屋」です。最近、低迷気味と言われる「居酒屋」ですが、さすがに忘年会シーズンを迎える12月には、活動水準が年平均の2倍近くまで拡大します。

 こうしてみると、季節指数でみた「師走に走っているサービス業」とは、大きな分類では、商業、物流のビジネスが活発になることが分かります。12月は「師」だけではなくて、「モノ」が動く月ということです、細かい分類でみると、年末特有のイベントに関連するサービス業が盛んになるという社会の動きの一端を数字で確認することができます。

 

◎第3次産業活動指数 季節指数(表計算ソフトのワークシート)

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/excel/b2010_ksij.xls

 

◎第3次産業活動指数 データ冊子

 

 ◎図表集

 

 

◎見方/使い方

 

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