経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

業種的には、電子部品・デバイス工業の出荷が、国内外向けで先導役。仕向け先では、ASEAN、中国向けの出荷の前月比上昇寄与が大きかった。

 9月の出荷内訳表を業種別に見てみます。

 国内向け出荷では、電子部品・デバイス工業の前月比上昇寄与が特に大きくなっています。それに次ぐのが、化粧品等の化学工業の国内向け出荷でした。逆に、「はん用・生産用・業務用機械工業」や輸送機械工業、情報通信機械工業といった機械系最終需要財業種の国内向け出荷が不調でした。

(下のグラフでは、電子部品・デバイス工業は業種として区分されていませんが、「その他」の白い棒グラフ部分のほとんどが電子部品・デバイス工業の寄与です)

  

 一方、輸出向け出荷の業種別の動きを見てみると、やはり電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷の前月比上昇寄与が際立って大きくなっています。集積回路や電子部品などのスマートフォン関係の部品類の輸出が昨年よりも1カ月遅れですか顕在化しました。

 電気機械工業や「はん用・生産用・業務用機械工業」も寄与はかなり劣りますが、輸出向け出荷を増やしていました。

 ちなみに、非耐久消費財である化粧品類の出荷が国内外ともに良かったので、化学工業は、国内向け出荷も輸出向け出荷も前月比上昇でした。

 

 この輸出向け出荷の仕向け先の動向を見てみます。

 9月の輸出向け出荷はアジア向けが好調で、ASEAN向け、中国向けの上昇寄与が大きくなっています。特に、ASEAN向けは前月比10.4%上昇で、輸出向け出荷の前月比1.1%に対して、ASEAN向けの寄与は1.51%ポイントと、全体の上昇幅を上回っています。

 逆に、欧州向けが前月比マイナス1.4%低下で、全体を押し下げたほか、欧米やASEAN・東アジア以外の地域である「その他地域」の低下寄与が大きくなっています。つまり、9月は欧州を除く主要輸出相手先への輸出向け出荷は好調だったことになります。

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◎鉱工業出荷内訳表・総供給表

 

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