経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

9月の第3次産業活動指数は、基調的には「横ばい傾向」。この3次指数と鉱工業生産を加重平均した統合指数の7-9月期は、前期比マイナス0.2%低下でした。

 平成27年9月の第3次産業活動指数は、前月比▲0.4%低下と4か月ぶりの前月比低下となりました。指数値としても、今年の5月に102.8と落ち込むことはありましたが、年初来103台前半を行ったり来たりしている状態です。7-9月期の第3次産業活動指数は、前期比0.1%上昇と2期ぶりの上昇となりましたが、その指数水準は、1-3月期の値に若干及ばないレベルです。

 

 9月は、業種的には金融商品取引業や受注ソフトウェアなどの企業向けサービスの低下が目立ちましたが、卸売業が好調であっために、それは相殺されています。他方、対個人サービスでは、マンション分譲業が2008年以降では最低レベルに落ち込んでしまい、「し好的個人サービス」が全体を押し下げました。

 個人の生活必需的サービスや観光関連、飲食関連などの指数、企業の中間部材取引に関連するサービス(卸売業)については、堅調に推移していますが、家計の住宅や耐久消費財関係、企業の投資関係(設備、情報化とも)については、足元で好材料が揃っているとは言いがたいところです。

 

 こういった状況を踏まえまして、第3次産業活動の基調判断は、「横ばい傾向」と判断しており、8月の結果時点での判断を維持したいと思います。

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 第3次産業活動指数と鉱工業生産活動指数を加重平均して、ほぼ産業活動の9割をカバーする統合指数を計算することがでいます。
 9月の統合指数は、鉱工業生産指数が前月比1.1%上昇したものの、第3次産業活動が前月比▲0.4%低下となったため、全体としては前月比横ばいとなりました。

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 7-9月期については、第3次産業は前期比プラスですが、鉱工業生産が前期比▲1.2%低下と2期連続の低下となり、統合指数も前期比▲0.2%と、2期連続の前期比低下となりました。昨年同様に、夏場の鉱工業生産の停滞が繰り返されました。

 しかし、その分、生産調整も進んでおり、各業種の在庫レベルも順次下がり始めているので、10月以降の生産の回復を待ちたいところです。

 サービス関係については、「金融業、保険業」と卸売業、小売業が7-9月期に前期比プラスとはなっていますが、それら以外には特に好調という業種が見出しにくい結果となっています。指数値も103台の狭いレンジの中で動いている状況で、年初来の横ばいを打開する動きが見出しにくい状況でした。

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