経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

先行きが懸念される投資関連サービスだが、9月の対事業所サービスは、卸売業が好調で、前月比プラス

 第3次産業活動指数の対事業所/対個人のサービスの別について、見ていきます。
 9月の「広義対事業所サービス」指数は、指数値101.8、前月比0.1%上昇と2か月連続の上昇でした。同じく「広義対個人サービス」指数は、指数値104.8、前月比▲0.1%低下と2か月ぶりの低下でした。ただし、2か月ぶりとは言っても、8月の広義対個人サービスは前月比横ばいでしたので、3か月連続でプラスなしという評価の方が適当かと思います。

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 業種の動きでは、金融商品取引業や土木・建築サービス業、受注ソフトウェア業などが前月比マイナスでしたが、これらの低下は卸売業の好調によって打ち消されており、対事業所サービスは全体としてはプラスでした。
 実は、対事業所サービスから卸売業を除いた系列の前月比は、▲1.8%低下であり、企業間の財取引のためのサービスである卸売業を除くと、企業のサービス需要は旺盛だったということはできません。

 

 鉱工業生産指数9月確報値は前月比1.1%上昇3か月ぶりに前月比上昇となり、企業の生産活動などの中間投入として利用される生産財の出荷は前月比3.0%と大きく上昇していました。生産予測の先行きも堅調です。8月に落ち込んだ輸出についても、9月の出荷内訳表では前月比1.1%上昇と回復しました。このような面からは、対事業所サービスのうち、卸売業については堅調な動きが期待できる面はあります。

 しかし、機械受注統計が余り良い数字となっていないこと、輸送機械を除く資本財の生産が3か月連続低下、9月の前月比も▲3.5%低下で、製造設備用の生産は前月比11.1%低下、出荷も前月比▲10.1%低下となっていたことなどをみると、投資の先行きについて懸念材料が出てきています。ちなみに、「はん用・生産用・業務用機械工業」の予測結果も11月以降は低下見込みとなっています。


 9月の投資向けサービス指数も前月比▲1.1%低下となっており、対事業所サービスについては、投資関連のサービスの動きが気になるところです。とうのも、対事業所サービスのウェイト5,153.8に対し、投資向けサービスのウェイト 909.6と5分の1程あるので、投資向けサービスの低下が大きいと全体を低下させるパワーを持っていることになるからです。

 

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