経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

9月の第3次産業活動指数は4か月ぶりの前月比低下。7-9月期も前期比微増で、横ばいで推移。

 平成27年9月の第3次産業活動指数総合は,季節調整済指数103.0、前月比▲0.4%低下と4か月ぶりの前月比低下となりました。指数値も、5月にひと月だけ102.8となったことを除けば、今年の1月以降103台で推移しているところです。現在の指数水準は、年初1、2月の値に比べるとほんの少し低い値ではありますが、第3次産業活動指数総合は、今年に入って安定的に推移していると言えるかと思います。 

 

 財需要とは別のサービス需要を推し量るため、財取引から派生するサービスである卸売業、小売業を除いた第3次産業活動指数、いわば純粋サービスの活動指数を計算しています。

 9月の卸小売業を除外した第3次産業活動指数は104.9で、前月比▲1.4%と2か月ぶりの低下となりました。第3次産業総合の前月比▲0.4%低下に対して、▲1.4%低下ですので、商業以外のサービスが落ち込んでいることになります。

 勿論、9月は卸売業、小売業ともに前月比プラスとなっています。

 

 また、第3次産業全体を対個人と対事業所に分けて集計したものをみると、9月は、対事業所サービスが前月比0.1%と2か月連続の上昇、対個人サービスが前月比▲0.1%と2か月ぶりの低下となり、9月の第3次産業のけん引役は、対事業所サービスでした。特に、卸売業が全般的に9月好調だったということの影響が、対事業所サービスの前月比上昇に表れています。

 

 第3次産業総合の指数グラフをみると、昨年の第4四半期(昨年12月~今年1月の上昇幅が大きくなっております)に力強く上昇した指数は、今年の1月をピークに緩やかな下り坂となりました。5月に一旦低い数値の底となり、そこから更に緩やかに上昇していくかと思いきや、9月に少し低下となりました。もう一段の上昇基調へと移行する力に欠けている印象です。 

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 7-9月期の指数値は103.2、前期比0.1%上昇となり、4-6月期の前期比低下から2期連続の前期比低下は避けられました。しかし、1-3月期の指数値103.3には、若干届いていないということで、大きく回復したという評価は難しいところです。四半期の前期比変化幅が、▲0.2、0.1ですので、この半年ほどは安定推移、「横ばい」という評価です。

 

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