経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

9月の鉱工業生産は、「想定外に」前月比1.0%と3か月ぶりに大きく上昇。出荷は前月比1.3%で、国内向け出荷が出ていたようです。

 平成27年9月の「生産」は,季節調整済指数97.3,前月比1.0%上昇と3か月ぶりの前月比上昇となりました。

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 9月初旬実施の生産予測調査では、9月生産見込みは、前月比プラス0.1%上昇に留まっていたので、9月の生産実績が前月比マイナスになるのではないかと懸念されましたが、実績ではプラスを確保してきました。前月比上昇幅も、8月の前月比低下幅▲1.2%に見合うものとなっています。
 この9月速報で計算すると、今年の7-9月期は指数値97.0、前期比▲1.3%低下と2期連続の前期比低下となり、前年同期比も▲0.4%低下となっています。

 

 9月の出荷も、指数値96.7 前月比1.3%上昇と、生産と同じく3か月ぶりの前月比上昇となりました。ただし、生産と同様に7-9月期の出荷指数は、前期比▲0.7%低下と2期連続の前期比低下となっています。


 貿易統計速報で確認すると、9月の輸出数量は、非常に悪かった8月の輸出数量に比べると多少良くなっていたようです。しかし、8月の出荷内訳表でみた輸出向け出荷の前月比▲5.1%低下からすると、前月比上昇幅はわずかと思われ、8月の低下分が9月に取り返すことができていたかというと、そこまでは行けていないと思われます。とすれば、それでも出荷全体が前月比で1%以上上昇しているので、その分、国内向け出荷は良かったものと思われます。正確な国内向け出荷と輸出向け出荷の9月分については、11月13日に鉱工業出荷内訳表として公表しますので、そちらをお目通しいただければと思います。

 

 9月の生産はこの7、8月の2カ月の落ち込みを払拭しきれてはいませんが、出荷は、7、8月の落ち込みを払拭して、第2四半期なみのレベルに回復しました。相対的に、出荷が良く、水準的には生産は抑制されていたので、在庫、在率は、9月に改善しています。

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