経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年第2四半期の電気機械工業のグローバル出荷指数は94.4だが、9四半期連続で前年水準は上回っている。

 平成27年第2四半期の電気機械工業のグローバル出荷指数は94.4で、基準年である平成22年平均の水準からすると、5%程出荷量が減少していることになります。このうち、国内出荷(国内拠点からの出荷)指数は87.3と、基準年水準からは1割以上の低下という水準です(季節変動的にみて、必ず第2四半期に国内出荷が下がるということでもないようです)。他方、海外出荷(海外現地法人からの出荷)指数は113.8と、基準年水準から1割以上の上昇となっています。

f:id:keizaikaisekiroom:20151026180045p:plain

 製造業全体でもそうですが、リーマンショック前の電気機械工業の国内出荷と海外出荷の両指数が似たような動きをしてました。それとの対比で、平成24年、2012年から電気機械工業の両指数の推移がかい離した動きを見ていている点に、やはり目が行きます。

 

  電気機械工業の各指数の前年同期比を見てみると、平成27年第2四半期のグローバル出荷指数では、前年同期比2.4%上昇と9期連続の前年同期比上昇となっています。

 このうち、平成27年第2四半期の海外出荷は低下寄与▲0.3%(海外出荷指数自体の前年同期比は▲0.8%低下)でした。一方、国内出荷は上昇寄与2.7%(国内出荷指数自体の前年同期比は4.1%上昇)で、平成27年第2四半期の電気機械工業のグローバル出荷は、国内拠点からの出荷にけん引されていたことが明らかです。
 電気機械工業の国内出荷が海外出荷よりも好調というと多少不思議な感じもします。しかし、この分類に含まれる電子部品・デバイス工業の国内出荷は前年同期比14.3%上昇となっており、高水準の出荷となっていました。これがグローバル出荷指数における電気機械工業の国内出荷上昇となって表れているのです。
 
 電気機械工業の出荷海外比率、逆輸入比率、そして海外市場比率をみてみます。
 

 平成27年第2四半期の電気機械工業の海外出荷比率、つまりグローバルな出荷全体に占める海外現地法人の出荷の割は、32.4%で、昨年の第2四半期とほぼ同水準です。電気機械工業の出荷海外比率は、5年前の平成22年には25%を少し超える水準だったものが、足元では30%前後となっていますの、緩やかに上昇が続いているという様相です。
 逆輸入比率については、平成27年第2四半期47.0%で、昨年の第3四半期に5割を超える水準となったことから比較すると、多少低下しています。しかし、昨年の第2四半期の水準からすると、第1四半期からの上昇スピードは小さくなっているものの、ほぼ同水準であり低いということはできません。季節変動を伴いながら、45%前後で推移しているという様相です。
 海外市場比率、つまり日本からの輸出と海外拠点から日本以外に出荷するものの合計の比率は、同じ期で42.3%となり、昨年の第2四半期の水準と比べても少し高くなっているようです。長期的に緩やかに上昇しており、その傾向は足元でも続いているようです。

 

◎ミニ経済分析

グローバル出荷指数(平成22年基準)について(平成27年Ⅱ期(第2四半期))|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

メールマガジン

経済解析室メールマガジン|経済産業省

 

◎スライドシェア