経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年第2四半期の輸送機械工業のグローバル出荷指数は110.6、前年同期比2.8%上昇と8期連続の上昇

 平成27年第2四半期の輸送機械工業のグローバル出荷指数は110.6で、基準年である平成22年平均の水準からすると、1割増の出荷量ということになります。

 このうち、国内出荷(国内拠点からの出荷)指数は91.3と、季節変動の面から指数水準が下がる時期ではありますが、基準年水準からは1割近くの低下という水準です。他方、海外出荷(海外現地法人からの出荷)指数は140.1と、基準年水準から4割上昇となっています。

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 輸送機械工業の海外出荷と国内出荷は以前は比較的似た動きをしていましたが、平成24年に入り、海外出荷は右肩上がり、国内出荷は指数値100前後を上下動している状態です。

 製造業全体でもそうですが、リーマンショック前の輸送機械工業の国内出荷と海外出荷の両指数の動きが比較的似たような動きをしていいたこととの対比で、平成24年、2012年から、両指数の推移の方向感が変わったことが際立ちます。

 

 輸送機械工業の各指数の前年同期比を見てみると、平成27年第2四半期のグローバル出荷指数では、前年同期比2.8%上昇と8期連続の前年同期比上昇となっています。

 このうち、海外出荷の上昇寄与が5.3%(海外出荷指数自体の前年同期比は11.4%上昇)で、グローバル出荷全体をけん引していたのは、海外出荷であることは明らかです。国内出荷は低下寄与▲2.5%(国内出荷指数自体の前年同期比は4.7%低下)で、昨年第3四半期から4期連続での前年同期比低下寄与となっています。
 
 輸送機械工業の出荷海外比率、逆輸入比率、そして海外市場比率をみてみます。

 平成27年第2四半期の輸送機械工業の海外出荷比率、つまりグローバルな出荷全体に占める海外現地法人の出荷の割は、50.0%で過去最高です。この機械工業の出荷海外比率は、他業種と比較して高いレベルにあり、1四半期分とは言え、出荷海外比率が5割に達したということは、日本の輸送機械工業のグローバル化がここまで進んでいるのと感慨深いものがあります。

 逆輸入比率については、元々日本の輸送機械工業の輸入にしめる日系現地法人分の比率は高く、平成27年第2四半期で65.6%と7割近くになっています。

 他方、海外市場比率、つまり日本からの輸出と海外拠点から日本以外に出荷するものの合計の比率は、同じ期で61.6%と6割を超えています。これらの指標も他業種と比べると、輸送機械工業の水準は高く、「世界で作って世界に出荷する」日系輸送機械工業という姿が浮かび上がってきます。

 

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