経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

「横ばい傾向」が続いている8月の第3次産業活動指数。鉱工業生産は前月比マイナスで、第3次指数と加重平均した統合指数は、2か月連続の前月比低下。

  平成27年8月の第3次産業活動指数は、前月比0.1%上昇と2か月ぶり前月比上昇となりました。2か月ぶりとは言っても、7月は前月比横ばいで、6月は前月比上昇ですので、悪い状態から回復したということではなく、悪くない状態が続いているということになります。

 指数値としても、今年の5月に102.8と落ち込むことはありましたが、年初来103台前半を推移している状態です。
 8月は、対事業所サービスが全体をけん引し、対個人サービスは2カ月連続の低下となっています。特に、し好的個人向けサービスにおいて、宿泊業や娯楽業が今年の8月特有の事情で低下していることが目につきます。


 こういった状況を踏まえまして、第3次産業活動の基調判断は、「横ばい傾向」と判断しており、7月の結果時点での判断を維持したいと思います。

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 次に、8月の「統合指数」をご紹介します。

 鉱工業生産活動指数の8月確報値と第3次産業活動指数を加重平均して、ほぼ産業活動の9割をカバーする統合指数を計算することができます。
 8月の統合指数は、第3次産業活動が前月比上昇でしたが、鉱工業生産指数が前月比で大きめの低下となったため、全体としては▲0.1%低下と2カ月連続の低下となりました。

 

 7月に続いて、相対的に、鉱工業生産が第3次産業よりも弱含んでいます。
 実は、今年の前月比7回のうち、鉱工業と第3次産業が6月まで、前月比が同じ方向を向いていました。しかし、7月、8月と、鉱工業生産は前月比マイナス、第3次産業活動は前月比横ばい、プラスと方向感で袂を分かちました。

 

 製造工業予測調査の9月の見込み値の上昇幅が0.1%上昇に留まっており、前月比マイナスの可能性も高いという状況の下で、第3次産業活動指数の方向感が良くなって、統合指数の方向感が良くなるか注視かと思います。

 

 なお、この2つの指数に加えて、建設業の活動状況を表す建設業活動指数も含んだ全産業活動指数の7月の値は、建設業活動指数の前月比上昇幅が大きかったということもあり、2カ月連続の上昇となっていました。
 8月分の全産業活動指数は、来週10月21日公表となりますので、ご参照ください。

 

◎データ冊子

 

◎3次指数図表集

 

◎8月3次指数メールマガジン 

経済解析室メールマガジン|経済産業省

 

◎全産業活動指数(公表日前は、7月分を掲載しています) 

最新結果の概要|全産業活動指数|経済産業省