経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

4月以降は、ほぼ103台で推移。モノの取引関連サービスは、今一歩だが、純粋サービスは堅調に推移。

 平成27年8月の第3次産業活動指数総合は,季節調整済指数103.3、前月比0.1%上昇と2か月ぶりの前月比小幅上昇となりました。2か月ぶりとは言っても、7月は前月比横ばいでしたし、6月の前月比プラスから、前月比でマイナスのない状態が続いているという評価が妥当かと思います。

 下記の折線グラフをご覧いただくと、今年の4月の指数値103.3から、5月に一回大きく低下するタイミングがありましたが、概ね103台前半で指数が推移していることがお分かりいただけるかと思います。

 


 前年同月比も、プラス1.7%上昇と、今年の4月から5カ月連続で前年同月水準を上回った状態が続いています。

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 水準感としては、増税前の水準と比較して、既に増税直後の落ち込みを払拭し、それなりに高い水準となっているとは言えますが、方向感としては「横ばい」でということになるかと思います(増税前の駆け込み期を含み直後の落ち込み期を含まない平成25年度の指数値が103.2で、季節調整済指数値8月が103.3なので、比較的高いレベル)。

 

 次に、卸売業、小売業を除いた第3次産業活動指数、いわば純粋サービスの活動指数をご覧いただくと、モノの取引関連のサービスを含んだ第3次産業活動指数は昨年大きく落ち込んでいますが、卸小売を除外したサービス全般の活動レベルについては、そもそも落ち込みが小さく、その後順調に回復し、消費増税前の水準を大きく超えていることが分かります。

 8月の卸小売業を除外した第3次産業活動指数は106.1で、前月比0.2%と2か月ぶりの上昇となりました。この系列の前年同月比も昨年12月から9カ月連続で前年水準を上回っており、堅調に推移しています。

 

 また、「財の取引仲介」サービスの指数をしみてみると、「財の取引仲介」サービスの指数値は96.9と、基準年である2010年の水準を下回っていますし、前月比も▲0.2%低下(7月97.1)です。
 財取引に関連する第3次産業の活動は今一つですが、サービス自体の需要や供給は相対的に堅調に推移しているということになります。

 

 
◎データ公表冊子

 
◎3次指数図表集