経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成27年第2四半期の日系製造業の海外出荷指数は14期連続の前年同期比上昇。国内出荷とあわせたグローバル出荷指数は、前年同期比プラスだが、水準的には5年前の水準に留まっている。

 本日、平成27年第2四半期分の「グローバル出荷指数」の提供を開始しました。

 このグローバル出荷指数は、グローバル化している日系製造企業の世界全体における出荷活動量を四半期ごとの指数として表したものです。

 

 平成27年、2015年第2四半期の日系製造業のグローバル出荷指数は、指数値102.0となりました、この指数は、平成22年、2010年平均を100とした値ですので、5年前の水準と余り変化のない数値となっています。

 な お、グローバル出荷指数は、季節調整を施していない原指数なので、四半期の各期の指数値そのものの水準を評価する場合には、注意が必要です。過去の動きか らみて、グローバル出荷指数は、第2四半期に低下する傾向があります。よって、この第2四半期の水準を評価するためには、季節変動分を割り引く必要があ り、後述する前年同期比をまずは検討する必要があります。

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 国内出荷と海外出荷の合計は、基準年の値を前後している状況ですが、日系製造業の海外現地法人の出荷量を示す海外出荷指数は、128.7となっており、基準年である2010年平均の水準からは3割近く増加しています。さらに、いわゆるリーマンショックによる世界的な景気後退の影響で海外出荷のレベルが大きく落ち込んだ平成21年第1四半期のレベルからは、9割増しとなり、この7年間で、日系製造業の海外現地法人の活動量はほぼ倍増ということになります。

 一方で、国内出荷指数は93.6となりました。今年の第1四半期の国内出荷指数が100.1で基準年に近い水準でしたが、第2四半期にはその基準年のレベルを下回ってしまったことになります。

 

 各指数の前年同期比をみると、グローバル出荷指数では前年同期比1.7%上昇と8期連続の上昇となっています。内訳では、やはり海外出荷指数は、前年同期比7.0%上昇と14期連続で前年同期水準を上回っています。海外現地法人の活動は、指数の折線グラフをみても、前年同期比の棒グラフをみても。平成24年以降上り調子で推移しています。

 一方、国内出荷は前年同期比▲0.3%低下で4期連続の前年同期比マイナスです。国内出荷は、比較対象が東日本大震災発止時及びその直後である平成24年の第1四半期と第2四半期、そして昨年の消費増税前の駆け込み需要が発生した平成25年第3四半期、第4四半期、平成26年第1四半期、なぜかメーカーの生産・出荷水準の高かった第2四半期には前期比プラスでした。つまり、海外出荷指数が14期連続で前年同期比プラスとなっている期間において国内出荷が前年同期比でプラスとなったのは6期のみでした。海外出荷と国内出荷の動きは、この1年、4四半期ほどの間対照的な動きとなっています。

 

◎ミニ経済分析

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini031j.pdf

 

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