経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

全産業活動指数は、第15景気循環の「天井」を突破して、リーマンショック前の水準へと向かう過程の中途にある。

 平成27年7月分の全産業活動指数から、平成22年基準の指数に改善されました(これにより、2008年から2012年までの指数は確定)。
 この新基準指数を使って、平成20年のリーマンショックからの全産業の活動状況について見ていきたいと思います。 

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 まず、新基準指数の最高値は、平成20年3月の108.7です。前年からの世界的な金融不安定化の影響を受けて、そこから大きく全産業活動指数は低下局面に入ります。ほぼ1年間、全産業活動指数は低下を続け、平成21年2月の94.5を底として回復過程に入ります。この回復過程は、景気基準日付では、第15景気循環の拡大局面に当たります。しかし、この拡大局面では、全産業活動指数の最高値は、101.5で指数値102にラインを超えることはありませんでした。
 短い景気後退局面をはさんで、平成24年11月から新しい景気循環である第16循環に入りました。平成25年に入って全産業活動指数の回復の勢いも本格菓子、その年5月に指数値102ラインを上方に突破しました。

 昨年の増税によって、全産業活動指数も大きく低下しましたが、12月には指数値101.9となり、今年の1月に大きく指数値が跳ね上がりました。その後、2月以降は102台半ばで足踏みしている状態です。
 目下の指数の水準は、第15景気循環では突破できなかった102のラインを超える水準を維持しています。

 その意味では、長期的な推移でみると、いわゆるリーマンショック前の水準へと戻る過程の途上にあるという評価ができるかと思います。

 

 

◎公表冊子