経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

第3次産業と建設業活動がプラスとなって、前月比上昇となっている7月の全産業活動指数

 平成27年6月の全産業活動指数は、指数値102.7、前月比0.2%上昇と、2か月連続の上昇となりました。全産業活動指数は、今年の1月にピークアウトして、指数値で102以上、103未満の間を上下しています。

 こういった全産業活動指数の推移をみると、この6月の2か月ぶりの上昇について、高評価は難しく、「足踏み」しているという感じです。

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  前年との比較をしてみると、前年同月比は、7月は前年同月比1.7%上昇と2か月連続で昨年水準を上回って居ます。昨年7月の前年同月比が▲0.4%低下に留まるので、一昨年比でプラスを維持しています。

 平成25年平均が101.9、平成26年平均が102.0ですから、7月の指数値102.7は水準として少し高くなっています。そもそも、今年の各月の全産業活動指数の最低値は、5月の102.0ですが、それですら昨年、平成26年の平均水準並となっています。

 全産業活動指数は、変化の方向としては、「足踏み」している感がありますが、水準自体はそれなりに高くなってきています。

 

 7月の全産業活動指数を産業別に見てみると、第3次産業活動指数は2か月連続の前月比0.2%上昇、鉱工業生産指数は2か月ぶりに前月比▲0.8%低下でした。そして、建設業活動指数は、2か月連続で2.8%上昇と大きく上昇しています。

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 7月の全産業活動指数の前月比上昇に対する寄与では、珍しく建設業活動指数の前月比上昇寄与が高くなっており、ウェイトでは10倍以上ある第3次産業活動指数の上昇寄与よりも大きくなっています。ただ、建設業活動指数の上昇寄与を鉱工業生産の低下寄与が打ち消してしまっており、伸びとしては、第3次産業活動指数の前月比上昇幅と同程度の伸び幅となっています。

 

 各産業の前年同月比を見てみると、第3次産業、建設業活動ともに前年同月比プラスですが、前年同月からの水準を引き上げているのは第3次産業で、建設業活動の前年からの上昇寄与も一定の大きさを持っています。鉱工業生産については、前月比絵同月比横ばいということになりました。

 

 7月の業種別の動きを見ると、ウェイトの大きい第3次産業活動指数が指数水準の高さを生み出し、前月比上昇は建設業活動指数によって生み出されています。一方、生産財国内需要が低迷したために前月比で低下していた7月の鉱工業生産は水準的にも方向感としても、他の2つの産業に比べて今一つというところです。

 

 

◎結果の概要 

最新結果の概要|全産業活動指数|経済産業省

 

◎全産業活動指数 公表資料

 

◎全産業活動指数の概要