経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

国内の生産調整によって、国内向け生産財の生産/出荷の悪かった7月。8月以降は回復予測ではあるが・・・

 平成27年7月確報の鉱工業生産は前月比▲0.8%低下、出荷も前月比▲0.4%低下で、国内向け出荷、特に生産財の国内向け出荷の低下が主因となって鉱工業出荷は低下していました。

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 最終需要財は、非耐久消費財を除けば7月の国内向け出荷はプラスでした。

 7月では、建設財、非耐久消費財といった国内向け出荷が中心の財の生産は前月比プラスですが、出荷の悪い生産財の生産は当然、生産が前月比で低下しています。

 加えて、資本財、耐久消費財といった一定程度輸出がある財では、輸出向け出荷も国内向け出荷もプラスであるにもかかわらず、生産は前月比マイナスとなっており、生産調整がなされている様相です。

 在庫や在庫率は、前月比低下となっており、改善の方向です。

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 生産財の生産、出荷の低下は、国内事業所の最終需要財の生産調整による需要低下によるものであり、7月は、輸出は回復しましたが、国内では生産調整の月だったということになります。

 このため、7月の稼働率は前月比低下していますが、主に機械工業の稼働状況の低下によるものです。とはいえ、機械工業の生産能力は上昇傾向を維持しています。

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 機械工業の生産能力増強の動きの背景には、8月以降について、電気電子系3業種の生産計画が強めであることがあるものと思われます。特に、電子部品・デバイス工業を含む「鉱工業用生産財」は、8、9月連続の生産前月比上昇予測になっています(他方、9月の低下予測が大きいのが、輸送機械工業を除く資本財)。

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◎鉱工業指数のしくみと見方

 

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