経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

卸小売を除いた第3次産業活動の今年7月の活動レベルは、既にリーマンショック前の水準を大きく上回って居る。

 平成27年7月の第3次産業活動指数から、平成17年を100とする指数から、平成22年を100とする指数に変更いたしました。

 この基準の変更にあわせて、今後は卸売業、小売業を除いた第3次産業活動指数、いわば純粋サービスの活動指数を計算することといたしました。

 その卸小売業を除外して計算した第3次産業活動指数と、全てを含んだ第3次産業活動指数を対比してグラフにしています。

f:id:keizaikaisekiroom:20150915161723p:plain


 これをご覧いただくと、モノの取引を含んだ第3次産業活動指数は昨年大きく落ち込んでいますが、卸小売を除外したサービス全般の活動レベルについては、そもそも落ち込みが小さく、その後順調に回復し、消費増税前の水準に戻っていることが分かります。

 さて、新基準の指数値があるのは平成20年以降となります(それ以前については、産業構造を平成22年で代表させることは適当でないため)。

 そこで、卸小売業を除いた第3次産業の指数のうち、リーマンショックが発生した平成20年(2008年)で最も高い数値を確認すると、同年3月の103.1でした。それに対し今年の7月の指数値は106.1となります。

 卸小売業を除外した第3次産業活動指数は、平成22年基準の指数としては、最高値になっており、東日本大震災を挟みつつ、リーマンショックの落ち込みから大分回復してきていたことになります。
 

 また、昨年の消費増税の影響は、モノの取引の「縮小」という形で表れていることも確認できます。卸小売を含んだ第3次産業総合がやっとリーマンショック直前の水準に戻っているだけであるにもかかわらず、卸小売を除いた系列は大分高い水準となっており、増税後その乖離も広がっているように見えます。

 ちなみに、卸売業の指数値は平成25年が94.8であることに対し、今年の7月は92.3、小売業の指数値は平成25年が103.6であることに対し、今年の7月は99.9と、モノの取引サービスの系列は一昨年の水準から落ち込んだままです。

 

 このようにモノの取引サービスである卸小売を含まない系列は「好調」ですが、それを含む系列についても、指数値103を超える水準で推移しており、3か月移動平均で見るとほぼ上がったり下がったりというよりも、横ばいで推移しているという感じです。とはいえ、今年に入って第3次産業総合の指数が、伸び幅は小幅とはいえ2か月連続で前月比上昇するのははじめてであり、少し状況は良くなっているように見えます。

f:id:keizaikaisekiroom:20150915162506p:plain

 

◎結果の概要

最新結果の概要|第3次産業活動指数|経済産業省

 

◎データ公表冊子

 

◎ポイント資料

 

◎図表集

 

◎基準改定の概要

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com