経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

基準を変更した最初の第3次産業活動指数の公表値、7月分は、2か月連続の前月比上昇。

 今回の第3次産業活動指数の公表から、平成22年基準に改定されました。平成20年に生じたいサブプライム問題等に端を発する世界的な景気後退は、日本の産業にも大きな変化をもたらしており、その構造変化を捉えた指数に発展させることができました。

 さて、基準改定値で初めて公表される、平成27年7月の第3次産業活動指数総合は,季節調整済指数103.3、前月比0.2%上昇と2か月連続の上昇となりました。前年同月比も、プラス1.9%上昇と、今年の4月から前年同月比上昇が続いています。

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 7月の指数値103.3というレベルがどういうレベルを意味するのかを確認するため、少し指数値を遡っていきたいと思います。

 すると、今年の4月が103.3、そして2月が103.4、1月が103.6という推移になっており、概ね103の水準を超えています。とすると、今年の指数値としては、7月のレベルは突出して高いということではありません。

 しかし、昨年以前に遡ると、103.3の水準を超えているのは、昨年第1四半期、つまり増税前の駆け込み需要期のみとなるのです。

 この駆け込み需要期より前ということにあると、実は平成20年7月まで、新基準での第3次産業活動指数総合が103.3を超えることはありません。つまり、ほぼ5年半の間103.3越えがなかったということです。

 改めて新基準の指数値でみると、指数値103前後というのが、まさにリーマンショックが発生したタイミングの指数値でした。

 リーマンショック後、103越えに到達したのは、一昨年、平成25年5月でした。一昨年の景気拡大局面で一旦この水準に達した第3次産業活動指数は、昨年の増税によって再び、大きく落ち込んでしまいました。

 今年の1月に再び103のラインを超え、7月に至っています。

 第3次産業活動指数は、昨年の増税前の水準に戻りつつあると同時に、リーマンショック時の水準に達し、そのラインを乗り越えつつあるという理解が可能なのです。

 

◎結果の概要

最新結果の概要|第3次産業活動指数|経済産業省

 

◎データ公表冊子

 

◎ポイント資料

 

◎図表集

 

◎基準改定の概要

 

 

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