経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

日本の製造業の生産能力は、今年の4月に55カ月ぶりに前年マイナスを脱し、長期の低迷から変化しつつある状態

 過剰な円高が是正され、日本国内への回帰論が議論されるようになっています。

 そこで、毎月調査している製造工業生産能力指数の動きを分析してみました。

 

 まず、四半期単位の製造工業の生産能力指数(平成22年=100、期末値)の動きです。

 日本国内の製造拠点の生産能力は、いわゆるリーマンショック後の2008年、平成20年第4四半期以降低、下傾向で推移し続けていました。しかし、平成26年第3期に一旦下げ止まっており、緩やかではありますが、上昇に転じています。

 

  生産能力指数の前年同期比をみても、平成22年第4四半期以降マイナスの伸びが続いていました。平成21年からのほぼ5年間、毎四半期とも前年水準を生産能力は下回っていたことになります。また、平成25年から26年かけては、マイナス幅が拡大していました。
 しかしながら、平成27年第1四半期にはマイナス幅が縮小し、第2四半期には、やっとプラスに転じています。

 

 

  平成26年以降の生産能力指数の動向を月次ベースで見てみると、26年8月に一旦下げ止まり、9月以降昨年中は上昇傾向で推移しています。ただし、今年の1、2月を天井として、このところの半年間は、上げ渋っているようにみえます。

 

 生産能力指数の前年同月比は平成27年4月に55か月ぶりにプラスに転じました。

 その後、5月、6月も引き続きプラスの伸びを示しています。

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 5年近くの長期に渡る生産能力指数の低下は、いわゆるバブル崩壊後の生産能力の長期の低下に次ぐ、戦後2回目の長期低迷でした。

 この低迷から、日本の生産能力は、昨年の増税後の過剰な円高が是正期に、変化を見せています。

 

 なお、より長期(1978年~)の生産能力指数の動きの分析については、このような資料もございます。

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

◎6月の生産能力指数

鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、製造工業生産能力・稼働率指数、製造工業生産予測指数)|製造業の動きからみる日本の景気|経済産業省

 (7月分については、9月14日公表)

 

◎ミニ経済分析

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini030j.pdf

 

◎スライドシェア

 

◎6月分データ冊子

 

◎6月分ポイント資料

 

◎6月分図表集