経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成27年7月の鉱工業生産は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業が低下。ただし、乗用車(完成車)の生産は前月比微増

 7月の生産では、15業種のうち、低下業種10業種、上昇業種5業種となっています。

 生産低下の影響度の大きい3業種は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業の3つで、鉱工業生産全体の低下に対するこの3業種の低下寄与が、他の低下業種に比べて大きくなっています。

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 この低下寄与の大きい3業種のうち、電子部品・デバイス工業と情報通信機械工業は、7月実施の生産予測調査において低下寄与の大きかった3業種のうちの2業種で、予測通りに7月の生産が低下したということになります。

 電子部品・デバイス工業については、スマホタブレット向けの部品の生産が停滞しており、これで3か月連続して生産・出荷が前月比低下しています。

 情報通信機械工業については、6月まで企業のIT投資向けに生産・出荷が好調だったパソコン等に一服感が出ているようです(電子計算機の前月比▲19.7%低下、他方、水準は低いが民生用電子機械は前月比3.1%上昇)。 

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 輸送機械工業については、7月の予測調査では7月の生産見込みは微増のはずでしたが、結果的には前月比マイナスとなりました。

 ただし、低下寄与品目にあまり見慣れない品目が並んでいることからお分かりのように、輸送機械工業のコア品目である乗用車関係はそれ程、悪化している訳ではありません。乗用車の生産指数は前月比0.1%プラスでほぼ横ばい(「乗用車・バス・トラック」の指数では、前月比0.5%上昇)。

 つまり、輸送機械工業の動きを通常は司っている乗用車(生産ウェイト763.7で、輸送機械工業の4割)の動きが7月は小さいため、それ以外の品目の変動が目立っているということかと思います。

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◎鉱工業指数のしくみと見方