経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

住宅、企業、公共の3分野が共に前期比上昇となった平成27年第2四半期の建設業活動指数、建設関連産業も好調

平成27年第2四半期の建設業活動指数は、指数値85.1、前期比2.8%上昇と2四半期ぶりの上昇となりました。鉱工業生産や第3次産業活動指数が3又は4四半期ぶりに前期比低下となったこととは好対照です。

 関連産業の動きを見てみると、建設業の川上に当たる「土木・建築サービス業」は前期比15.6%上昇、建設財の国内向け出荷も前期比1.9%上昇(総供給は輸入品が減っているので前期比1.1%上昇)土木・建設機械レンタルも前期比3.7%上昇でした。川下に当たる「不動産取引業」でも前期比2.1%上昇です。

 下のレーダーチャートは、建設業と関連産業の前期比伸び率を昨年の第2四半期から描いたものですが、これを見ると、今年の第2四半期に大きく土地売買業が伸びているほか、関連産業がバランス良く前期比で上昇していることが分かります。

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 第2四半期の第3次産業や鉱工業は前期比低下となる中で、建設業関連のビジネスの多くは、前期比で上昇していることからしても、この第2四半期の建設業活動指数は回復しつつあったと言えるかと思います。

 

 四半期の建設業活動指数の内訳を見てみると、今年の第2四半期は、住宅建築が前期比1.6%上昇と2期連続の前期比上昇ではありますが、企業の建設活動の方が伸びており、非住宅が前期比5.4%上昇、民間土木は前期比3.3%上昇と揃って前期比上昇です。この第2四半期の企業の投資は今一歩という評価はありますが、商業施設の建設や民間事業者の土木工事は堅調でした。公共事業も建築、土木ともに前期比上昇となり、全体としても前期比4.7%上昇と、こちらも2四半期ぶりに前期比上昇となりました。

 住宅建築、企業発注の建設活動、公共事業の3分野揃っての前期比上昇となるのは、7四半期ぶりと久方ぶりのことであり、先行きの動向に注目したいところです。

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◎データ冊子