経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

6月の国内向け出荷は、5か月ぶりに前月比上昇。同じく輸出向け出荷は、2か月ぶりの上昇。

 鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内生産されたものが国内と輸出のどちらに向けられているか、そして国内市場にどれだけ国産品と輸入品が供給されているのかを示す指標として、出荷内訳表と総供給表を作成しています。

 平成27年6月の鉱工業出荷は前月比0.6%上昇で、輸出向け出荷は指数値98.4、前月比2.1%上昇です。国内向け出荷も指数値96.1、前月比0.6%上昇でした。

 国内向け出荷は5か月ぶり、輸出向け出荷は2か月ぶりの前月比上昇です。5月の出荷の低下には、ゴールデンウィークの日取りが良かったので国内工場の稼働日が少なくなった影響があるようです。

 

 6月の輸出向け出荷については、非鉄金属工業、電気機械工業が相対的に好調でありますが、他の業種に比べて傑出して寄与が大きいということはありません。

 輸出の増えた6業種が全体的に輸出を5月との比較で増やしている様相です。

 他方、輸出向け出荷を低下させている業種が8業種ありますが、その中では鉄鋼業の輸出向け出荷が大きく影響しています。鉄鋼業は、国内向け出荷は前月比0.6%上昇なのですが、輸出向け出荷は前月比▲11.0%低下と大きく下げています。

 国内向け出荷については、化学工業や「はん用・生産用・業務用機械工業」が寄与の大きい業種となりますが、輸送機械工業や情報通信機械工業の上昇寄与も大きくなっています。

 

 輸出向け出荷と国内向け出荷の基調的な動きを見るために、3か月(後方)移動平均を見てみますと、今年に入って輸出の前月比寄与がマイナスとなっていますが、やはり4月に大きく落ち込み、そこから回復していないことが分かります。

 さらに、第1四半期は、前月比上昇寄与であった国内向け出荷も4月以降の各月とも傾向的にはマイナス方向に転じています。

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 このため、第2四半期では、輸出向け出荷は前期比▲3.6%低下、国内向け出荷も前期比▲2.4%低下となっていました。

 

 財別の動きをみても、建設財の国内向け出荷、非耐久消費財の国内向け、輸出向け出荷以外は、資本財の国内、輸出、耐久消費財の国内、輸出、建設財の輸出、そして生産財の国内向け、輸出向け出荷などが前期比低下となっており、全体的に内外向けともに出荷の勢いがおしなべて弱かったことが確認されます。

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◎データ冊子

 

◎図表集