経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成27年第2四半期の第3次産業、非製造業の活動指数は、4四半期ぶり、昨年の4-6月期以来に、前期比低下となりました。

 平成27年4-6月期の第3次産業活動指数は、指数値99.0、前期比▲0.9%低下と4四半期ぶりの前期比低下となりました。 

 

 第2四半期の前期比の動きを業種別に見ると、実は上昇業種9業種、横ばい1業種で、低下業種は3業種に留まります。その低下業種の中でも、低下寄与が圧倒的に大きいのが「卸売業、小売業」の中の卸売業です。

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 鉱工業出荷指数の第2四半期は、前期比▲2.4%低下と大きく低下していましたし、輸出向け出荷も5四半期ぶりに前期比▲3.6%低下と大きく低下したことを背景として、4-6月期には企業間取引が不活発になっていまし。

 この第2四半期で比較的良好な出荷を見せたのは、建設財の国内向け出荷と非耐久消費財の国内向け、輸出向け出荷だけでした。

 

 改めて、第2四半期の第3次産業活動指数の前期比を個人向けと事業所向けで見てみると、対個人向けサービスが前期比▲0.3%低下に対し、対事業所向けサービスは▲0.9%低下となっています。ウェイトの違いから、サービス全体の前期比低下に対する寄与は、対事業所サービスの方がかなり大きくなっています。

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 それぞれの推移のグラフを見ても、対個人向けサービスは多少低下しているとは言え横ばいに見えますが、対事業初サービスは1、2月の指数値97に近い水準から、足元の指数値95のレベルにまで、ここ数ヶ月で下がってきています。

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 国内拠点における鉱工業生産・メーカー出荷が停滞した第2四半期を反映して、卸売業、そして対事業所向けサービスが、4-6月期の第3次産業活動指数を押し下げた格好になります。

 他方、6月の非製造業の中では、企業のIT投資は活発で、情報サービス業が好調であったり、技術サービス業や専門サービス業などが上昇してきています。7月の製造工業予測調査でも、7、8月の生産は2か月連続の生産上昇予測になっていますので、再び対事業所サービスが上向いてくることを期待したいところです

 

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