経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

観光関連産業の日本産業に占める重み・重要度(ウェイト)は、実は、輸送機械工業と同じ位なのです。

 「訪日外国人観光客の増加」や「地域興し」という話題で、観光関連産業についての話題には事欠きません。では、日本の産業経済の中で、観光関連産業はどのような位置を占めているのでしょうか?

 各産業が生み出す付加価値額全体を100として、各産業(グループ)のビジネス活動の重要性に重み付け(ウェイト付け)することで、各産業(グループ)の産業全体における重要性や位置を推し量る目安の一つを得ることできます。

 この方法で産業ごとの比較してみると、実は、観光関連産業の「重み」は、経済情勢や景気判断においてしばしば注目される輸送機械工業のものとほぼ同等になっています。

 それぞれ、4%弱を占めていることになり、全産業活動の25分の1位を占めていることになります。

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 そこで、輸送機械工業の生産指数と観光関連産業活動指数の動きを比較してみたいと思います。

 観光関連産業も増税直前3月の大きな盛り上がりから、4月の大きく低下しましたが、5月以降緩やかに上昇しており、今年に入ってからは、駆け込み特需の3月はともかく、それ以前の増税前の水準に戻っています。

 他方、輸送機械工業の生産は、増税直後の落ち込みはそれ程ではなりませんでしたが、夏場の生産の低下幅が大きく、今年に入っての水準は大きく前年同月の水準を割り込んでいます。

 日本の産業にいて同じような重要性を持っている輸送機械工業と観光関連産業が、異なった動きを占めているのは興味深いところです。観光関連産業は、順調な上昇トレンドにのっているようなので、その産業に占める重要性は、今後も高まっていくことになります。

 

 なお、観光関連産業に含まれる内訳の個別系列は次のようなものとなります。

 
◎ミニ経済分析