経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械工業の6月の出荷は今ひとつ。電子部品・デバイス工業も2か月連続で出荷が前月比低下。

 6月の鉱工業出荷の業種別の動向を見てみます。

 6月の出荷については、15業種のうち、上昇業種10業種、低下業種4業種、横ばい1業種となっています。
 6月の出荷の業種別の動きは、少し生産とは違った動きとなっていました。

 

 出荷上昇にもっとも影響を及ぼした(寄与が大きかった)のは、6月の生産面では寄与が必ずしも大きくはなかった「はん用・生産用・業務用機械工業」でした。

 水管ボイラや一般用蒸気タービンといった電力業界関係の品目の出荷が好調となっていました。また、非鉄金属工業の電力用電線・ケーブルや電気機械工業の一般用タービン発電機などといった関連製品の出荷も伸びていました。6月の貿易統計速報では、重電機器、電気回路等の機械といった品目の輸出金額が5月に比べて倍増ということになっており、発電や電気設備関連の輸出も好調だったようです。

 

 一方、生産上昇寄与が最も大きかった輸送機械工業の出荷は、前月比0.2%上昇に留まっており、出荷上昇寄与としては、10業種中の8番目ということで、6月の出荷上昇への寄与は非常に小さくなっていました。

 6月は、普通乗用車や普通トラックの生産が増えたのですが、出荷は相対的に弱くなっています。そのため、輸送機械工業の在庫が、再び前月比7.7%上昇となっています。

 

 また、6月の生産・出荷の動きの中で、目を引くのは電子部品・デバイス工業の動きです。電子部品・デバイス工業の生産・出荷は、2か月連続で前月比マイナスとなりました。

 昨年の7月の指数値92.4を底として今年の1月に生産指数で111.2、出荷指数で128.0と近時のピークとなりました。年度明けの4月にも生産、出荷ともに大きく上昇したものの、5、6月と生産、出荷ともに低下し、特に6月の出荷低下が大きく、在庫率がかなり高くなっていることが気になります。

 

  なお、鉱工業製品を用途別に分類した「財別分類」の出荷の推移を見てみると、輸送機械工業を除く資本財と耐久消費財の出荷が伸びています。f:id:keizaikaisekiroom:20150804175224p:plain

 

 

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