経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

6月の鉱工業生産、出荷ともに2か月ぶりに前月比上昇、しかし、5月の低下分を補えず。第2四半期の鉱工業生産は3期ぶりに前期比低下。

 平成27年6月の「生産」は,季節調整済指数98.0で,前月比0.8%上昇と2か月ぶりの前月比上昇となりました。

 

 今年に入って鉱工業生産は、1月に指数102.1、前月比4%以上の上昇となった後、あまりに高い1月の水準からの反動で2月、3月と前月比低下、その後前月比はプラスとマイナスを行ったり来たりしている状態です。

 この6月のデータを含めた、今年の第2四半期、4-6月期の指数値は98.2となり、3四半期ぶりに前期比低下となりました。指数値自体は、昨年第4四半期と同じ値ですので、今年の1月の特殊的な鉱工業生産の上昇がありつつも、昨年後半から鉱工業生産は月々上下動しながら横ばい傾向で動いていることになります。

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 出荷についても、指数値96.3、前月比0.3%上昇と、生産同様に2か月ぶりの上昇となりました。

 

 5月については、国内向け出荷が前月比▲0.7%低下と4か月連続前月比低下となる中で、輸出向け出荷も前月比▲6.0%低下となり、出荷全体を押し下げていました。
 6月の貿易統計速方を拝見すると、5月とは打って変わって輸出の調子が良く、輸出数量微増(独自季調での前月比は0.3%プラス)している模様であり、6月の出荷を押し上げているものと思われます(なお、6月分の鉱工業出荷を国内向けと輸出向けに分割して、再編集した出荷内訳表の公表は、8月12日です)。
 また、今年の4-6月期の鉱工業出荷は、指数値96.7、前期比▲2.5%低下と3期ぶりの前期比低下です。

 

 やはり、今年の1月に鉱工業生産・出荷の急増があったこともあり、第1四半期の指数値が高くなっていましたので、そこからの低下はやむを得ないということなのかもしれません。

 また、昨年の第2四半期は、消費増税直後ではありましたが、生産やメーカー出荷は強気に推移していましたので、前年同期も生産、出荷ともにマイナスとなっています。

 鉱工業、生産出荷の水準は、今一歩ということになります。

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