経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

鉱工業在庫の水準を引き上げているのは、軽乗用車と土木建設機械(5月確報値までの分析)

 鉱工業全体の在庫(指数)は、消費税が引上げられた平成26年4月以降、上昇を続けています。

 

 鉱工業生産と在庫の関係から在庫水準の評価を行う在庫循環図でも、平成26年Ⅰ期(第1四半期)以降、つまり消費増税の直後の昨年第2四半期(4-6月期)から在庫が増加し、「在庫積み上がり局面」へと移行していくのが分かります。

 

 平成26年Ⅰ期から27年5月までの在庫の伸びについて、業種ごとの影響度(鉱工業在庫全体の増加分のうち、各業種の増加分が占める度合い)をみると、実は横ばいや微増、微減の業種が大半なのです。

 その中で、はん用・生産用・業務用機械工業と、輸送機械工業の2業種の在庫だけは大きく増加しており、鉱工業在庫の積み上がりは、この2業種の在庫が積み上がっていることによるものだったのです。

 

 そしてこの2業種の中で、さらに細かい分類をみると土木建設機械と乗用車の2種が、
他のものと比べ大きく在庫を積み上げていることが分かります。

 

 個別品目の平成26年Ⅰ期からの在庫の伸びをみると、

  ショベル系掘削機械、

  小型乗用車、

  軽乗用車、
  建設用クレーン

の4品目の在庫が積み上がっているのです(全体への影響度の高い順)。

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 この4品目の在庫が積み上がり始めた時期を確認してみると、軽乗用車は昨年4月からで、小型車も同様の時期であり、また、ショベル系掘削機や建設用クレーンは今年1月から積み上がり始めていました。

 
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