経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

公共土木工事は5月に大きく伸びたが、住宅建築や民間の土木工事が低下して、建設業活動全体では5月に前月比低下

 平成27年5月の建設業活動指数は、指数値85.2、前月比▲0.4%と3か月ぶりの前月比低下となりました。

 建設業活動指数は、前月4月に公共部門、民間部門がそろって上昇し前月比2.8%と比較的大きな前月比上昇となりましたが、そこから小幅に低下した格好です。

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 今月は、公共部門が引き続き上昇しましたが、民間部門が5か月ぶりの低下となったことから、建設業活動全体では低下となっています。

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 民間部門について詳しくみると、先月二桁の前月比上昇となった民間土木が低下したほか、このところ上昇が続いていた民間住宅が5か月ぶりの低下となっています。このうち、民間住宅は全体に占めるウェイトが大きく、低下幅もやや大きかったことから、建設業活動全体の低下への寄与が大きくなっています。
 このところ上昇が続いていた民間住宅が前月比低下したことは気になる動きですが、先行性のある住宅着工統計をみると新設着工戸数は緩やかに持ち直している状況ですので、今後、民間住宅が急に悪化する可能性は低いと考えられます。民間住宅の落ち込みが一時的なものか今後の動きを注視して参りたいと思います。

 また、製造業の設備投資や非製造業(商業施設やオフィスビル)の建設投資である民間非住宅の指数も5月は前月比プラスでした。これで、4か月連続前月比でマイナスがない(今年の3月は横ばい)ことになります。民間土木とともに、その指数値が84を超えており、過去の動きから見て比較的高いレベルになっています。この企業の建設投資意欲の持続性についても注視していくべきかと思います。 

 

◎データ公表冊子

(建設業活動指数は、全産業活動指数の一部として公表しています)

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/result-2/pdf/hv37913_201505j.pdf