経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

デパートの販売額好調の背景には、資産効果と外国人観光客の増加アリ

 最近の百貨店においては、宝飾品やハンドバッグなどの装身具の販売額が、全体の販売額を上に押し上げていることが確認できました。 

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 そこで、こういった品々の販売が「好調」であることの背景を少し感上げてみたいと思います。

 

 まず、百貫店販売額と株価との相関を見てみると、百貨店販売額は、スーパー販売額と比較して、株価との相関が明らかに強いことが分かります。

 というよりは、スーパーの販売額については、株価との相関を確認できない一方、百貨店の商品分類全体の販売額では、株価との相関が明らかに統計的に有意となっています。

 その中でも、「衣料品(身の回り品)」や「その他(その他の商品)」は株価との相関が強くなっています。中でも「美術・宝飾・貴金属」は株価との相関が最も強くなっています。
 百貨店で、貴金属や宝石といった高額品を含む「その他(その他の商品)」や、高級ブランド品を含む「衣料品(身の回り品)」が回復している背景の一つには、株価の上昇があることが、統計データからも確認できるということで、確かにいわゆる「

資産効果」が、最近の百貨店販売額を押し上げる力となっていると言って良さそうです。

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 次に、昨今話題の訪日された外国からのお客様の影響について、見てみたいと思います。

 日本百貨店協会様の分析によれば、百貨店における外国人観光客による売上高は増加傾向で推移しており、特に、消費税の免税対象品が拡大した平成26年10月以降は、売上高が急増しているとのことです。
 また、外国人観光客に最も人気のある商品(売上高が大きい商品)は「ハイエンドブランド」という結果も出されています(平成27年5月)。

 百貨店で、ハイエンドブランド品を含む「衣料品(身の回り品)」や化粧品を含む「その他(その他の商品)」が回復している背景の一つには、全体に占める割合はまだ小さいものの、外国人観光客による売上高の増加があるものと思われます。

 

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