経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

宝飾品やハンドバッグなどの装身具が、デパートの「回復」のけん引役

 百貨店販売額は、平成27年4月、5月と2か月連続で前年を上回りました。こうした動きを受けて、新聞やニュース等では、「百貨店売上高、5月は大幅増、訪日客向け好調」 、「デパート売上げ、5月前年比プラス6.3%、増税前も上回り消費回復顕著」といった報道も散見されるところです。

 そこで、百貨店において、どのような商品が、どこで売れているのかを経済産業省日本百貨店協会の統計で確認し、その背景について考察してみます。

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 まずは、近時の百貨店では、どんなものが売れているのかを確認してみます。

 商業動態統計(平成25年=100、季節調整済の3か月後方移動平均値)で、百貨店の販売額動向を商品別に見てみると、貴金属や宝石等を含む「その他」が売れており、他と比較して回復の勢いが強くなっています。

 日本百貨店協会の百貨店売上高で「美術・宝飾・貴金属」 のみの動向を見てみると、消費税率引上げ前の駆け込み及び引上げ後の落ち込みは激しかったのですが、その後の回復の勢いは他の商品と比較して強く、足下では消費税率引上げ前年の平成25年の水準を最も大きく上回っている状態です。

 

 商業動態統計で、百貨店販売額の伸び率(前年同月比)及び商品別寄与度を見てみると、平成27年4月、5月の伸びには「その他」、次いで「衣料品」が大きく寄与していることが分かります。

 より細かな分類で見てみると、貴金属や宝石等を含む「その他(その他の商品)」の寄与が最も大きく、次いでハンドバッグ等を含む「衣料品(身の回り品)」の寄与が大きくなっています。

 

 宝飾品やハンドバッグ等の装身具といった、「百貨店でのお買い物」として分かり易いものが、百貨店の販売額の「けん引役」となっているようです。

 

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