経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年5月の鉱工業生産、出荷とも2か月ぶりに前月比低下、基調的には「一進一退」の動き

 平成27年5月の「生産」は,季節調整済指数97.1で,前月比▲2.2%低下と2か月ぶりの前月比低下となりました。
 今年に入って鉱工業生産は、1月に指数102.1、前月比4%以上の上昇となった後、あまりに高い1月の水準からの反動で2月、3月と前月比低下、年度明けの4月は前月比プラスとなりましたが、5月は反落という様相で、生産は行ったり来たりしている印象です。

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 この4、5月の季節調整済指数の平均値は98.2で、昨年の第4四半期と同じ値となります。とするならば、半年前の昨年第4四半期の水準に近いところの周りを月々上下動していたことになります。

 出荷についても、指数値96.0、前月比▲1.9%低下と生産と同様に2か月ぶりの低下となりました。

 4月については、国内向け出荷が前月比▲1.0%低下ともたつく状況で、輸出向け出荷が前月比2.9%上昇と出荷全体を押し上げていました。

 5月の貿易統計を拝見すると、4月とは打って変わって輸出の調子が悪く、輸出金額の水準はまだしも、輸出数量は低下している模様であり、5月の出荷を押し下げているものと思われます。


 鉱工業出荷の昨年第4四半期の指数値は97.5で、4,5月を平均すると97.0で、そこからすると少し下がり気味なのかもしれません。

 こと出荷については、昨年の第4四半期から5月まででみると、前月比で上昇したのは、昨年10月、今年1月、4月と3か月おきです。

 この月は、輸出向け出荷が比較的強く伸びた月(10月4.3%、1月7.5%、4月2.9%。このうち、国内向け出荷も前月比上昇だったのは1月だけ)でした。輸出向け出荷の上昇がないと、出荷全体が弱い状態になるという感じになっています。

 

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