経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

10年前(基準年)のレベルより低いが、震災後、訪日客の回復とともに急上昇している国内航空会社の国際旅客運送事業

 近年は日本を訪れる外国人旅行者が増加しており、中国人旅行客の「爆買い」などがしばしば話題になっています。

 そこで、第3次産業活動指数の中で、航空旅客運送業の動向に注目してみました。

 これは、国内の航空会社を利用した旅客数(最新月は速報値)を指数化した系列です。

 

 まず最初に、訪日外客数と国際航空旅客運送業の近年の動向をグラフにしました。

 東日本大震災のあった2011年から2014年までの動きを見ると、3次総合の指数値が2011年からごくわずかな上昇にとどまっているのに比べ、国際航空旅客運送業は訪日外客数の増加も手伝って劇的に回復していることがわかります。

 また、訪日外客数の国別データを使うと、ニュースなどでよく聞くとおり、アジア諸国からの訪日外客数が大幅に増加して、外客数全体を押し上げています。

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 しかし、次のグラフでおわかりの通り、こんなに急上昇している国際航空旅客運送業ですが指数水準は意外にも低く、基準年である2005年の水準に届いていません。

 リーマンショック東日本大震災による落ち込みからやっと水準を戻してきた状態です。国内航空旅客運送業も上昇トレンドにあるとは言え、2014年に指数値が100、つまりほぼ10年前の2005年の水準に届いたところです。

 一方で、飛行場業は2012年以降の指数値が100を大きく上回っています。

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 飛行場業の指数値は国内の主要空港における航空機の発着数を指数化したもので、航空会社が国内か外国かを問いません。

 従って、飛行場業の指数水準が高くなった、つまり日本の空港を使う人達が増加したのは、外国の航空会社の便を使う人達が増えた結果と言えるでしょう。

 2012年には国内初のLCC(格安航空会社)が3社就航し、この年は日本の「LCC元年」と呼ばれています。

 多様化する日本の航空会社がこれからも発展を続けていくことで、航空旅客運送業も上昇を続けて行くことが見込まれます。

 日本航空会社の活動が、日本の飛行場業のような高水準に到達する事を期待したいものです。

 

◎第3次産業活動指数の最近の結果

第3次産業活動指数|経済産業省

 

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