経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械工業と電気機械工業のグローバル出荷指数

 海外現地法人の出荷販売活動の指標である海外出荷指数において存在感のある「輸送機械工業」と「電気機械工業」のグローバル出荷指数について、個別に見ていきます。

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  26年Ⅳ期の輸送機械工業のグローバル出荷指数は、110.5となりました。この指数は、平成22年平均を100とした換算値ですので、基準年からの4年ほどで、輸送機械工業のグローバル出荷は1割増えていることになります。
 その中で、海外出荷指数は131.5、国内出荷指数は96.8となりました。基準年からの、日系の輸送機械工業の海外生産は30%以上増加し、国内出荷は3%以上減少していることになります。
 海外出荷指数は、 26年Ⅱ期に低下しましたが、その後上昇に転じてきました。一方、国内出荷指数は、2期ぶりに前年同期比で低下に転じました。

 

 26年Ⅳ期の輸送機械工業のグローバル出荷指数の前年同期比0.3%上昇です。

 海外出荷の寄与は3.5%、国内出荷の寄与は▲3.0%でした。26年Ⅳ期の輸送機械工業の前年同期比での上昇は、全て海外生産の前年同期比の上昇によるものでした。

 東日本大震災の年には、日本からの部品供給などのサプライチェーンが途切れたこと、タイの洪水などがあり、海外出荷指数も前年水準を下回りましたが、平成24年以降は、海外出荷指数は一貫して前年水準を上回り、輸送機械工業のグローバル出荷にプラスの寄与をしています。

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 26年Ⅳ期の電気機械工業のグローバル出荷指数は、104.6でした。基準年となる平成22年からの4年ほどの間で、5%ほど世界全体での出荷販売量が増えていることになります。
 その中で、海外出荷指数は137.1、国内出荷指数は92.7となりました。この4年ほどで、電気機械工業においても海外生産が4割近く増加し、国内出荷は7%以上の低下していることになります。情報通信機器を中心に、国内生産が縮退してきたことの現れです。
 海外出荷指数は、引き続き上昇傾向で推移しており、国内出荷指数は26年Ⅱ期に低下しましたが、その後再び上昇に転じました。

 

 26年Ⅳ期の電気機械工業のグローバル出荷指数の前年同期比は7.3%上昇ですが、そのうち、海外出荷の寄与は6.2%、国内出荷の寄与は0.8%でした。

 26年Ⅳ期の電気機械工業では、海外、国内両方の出荷指数がプラス寄与となっていますが、その前年同期比7.3%のうちの6.2%と大部分は海外出荷によるものですの、電気機械工業においても、海外生産の勢いがグローバルなビジネスの牽引役となっていたのは、輸送機械工業と同様です。 

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