経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

企業活動には一服感、家計の生活を楽しむための財やサービスの供給活動は上向く兆候のあった3月の鉱工業と第3次産業活動

 今年の3月までの鉱工業と第3次産業の活動状況をまとめれば、両産業ともに1月の活動レベルが特には高く、第1四半期の水準を大きく引き上げました。

 それゆえ基調的な動きとしてはともに持ち直し傾向が続いていると評価していますが、3月単月は製造業・サービスビジネス共に前月比低下となりました。

 

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 3月の動きのポイントをまとめると、次の3点かと思います。

  • 3月は、鉱工業生産の低下による生産財取引や天候要因もあって燃料需要が低下して(同時に鉱業の輸入も大きく低下)、卸売業を中心に対事業所サービス活動が低下してしました。
  • 3月の耐久消費財の国内向け出荷は前月比プラスで、選択性の強いし好的個人向けサービスも2か月連続の前月比プラスとなっており、個人の消費活動、それも景気や所得への感応度が高いと思われる消費行動が良い方向に進んでいます。
  • 輸出は前月比上昇しつつも、輸入は前月比大幅低下、国内向け出荷も若干の低下となって、稼働率についても一服感、生産能力においても設備整理などがなされており、3月の企業活動は、財・サービスともに一服感。

 

今後については、

  1.  輸出や更新投資に支えら基調的には高水準にある製造工業(特に機械工業)の稼働率水準が、企業の投資行動を更新投資から能力増強投資へと移行させるか、
  2. これまで第3次産業全体の回復を支えていた対事業所サービスの好調さが、個人や家計の生活を楽しむ消費活動の好調さにうまくバトンタッチできるか、

こういった点に注視していきたいと思っています。