経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

能力-稼働率の散布図では、生産キャパシティーが「反転上昇」するきざしが見えた、今年の第1四半期、3月末の生産能力指数

 平成27年3月末の生産能力は、いまだ前年同月比マイナスが54か月続いています。

 また、前月比も8か月ぶりの低下となっています。

 3月の生産能力低下においては、やはり年度末を迎えて、廃業や設備廃棄、人員体制の見直しなど、まさに事業整理の結果、生産能力を低下させているという様相です。

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 今から振り返れば、昨年の3月から増税後しばらくの間、鉱工業生産や予測調査の結果は「強気」でした。生産面で「強き予想」だったこと(当時の報道では、諸費増税の影響は軽微、想定内と盛んい強気の言説がなされていました)もあり、昨年3月の生産能力指数は、前月比プラスで、生産能力の整理は行われていませんでした。

 そこからすると、今年の3月は年度末に設備や事業の整理を行ってきているということも出来るのかも知れません。

 

 他方、稼働率と生産能力の関係を四半期ベースでみた散布図をみると、今年の第1四半期では、稼働率も生産能力も昨年の第4四半期からは改善しており、全体的に右上の方向に動いていることが分かります。

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 いわゆるリーマンショック前の生産能力増強期についてみると、その開始点は稼働率指数の水準が110前後にあり、この稼働率指数が110に到達するのが生産能力指数が反転上昇し始めるタイミングかと推察していましたが、今次局面では稼働率指数100前後で、生産能力が前期末比では2期連で上昇してきました。

 この動きが、持続的な生産能力の上昇、つまり国内製造業の基盤再強化の方向へとつながっていくのか、4月以降の数値に注目してきたいと思います。

 

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