経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

選択性の高い「嗜好的個人サービス」は今年に入って3月まで堅調に推移しています

 平成27年3月の第3次産業活動指数を、対個人サービスと対事業所に分けた系列で比較してみますと、両系列とも前月比低下なのですが、対個人が前月比▲0.2%低下に留まる一方で、対事業所が前月比▲1.8%低下となっています。

 対事業所サービスは、昨年の5月以降今年2月まで前月比上昇が続いていましたが、第3次総合と同様に、11か月ぶりの前月比低下となりました。

  

 対個人サービスも、2か月連続の低下となりました。

 その内訳をさらにみてみると、生活必需的性格の強い非選択的サービスの系列が前月比▲0.2%低下と2か月連続で低下している一方で、景気への感応が高いと思われるし好的サービスの系列は前月比0.8%上昇と2か月連続の上昇となっています。

 3月のし好的サービスの系列を牽引していたのは、「食堂、レストラン、専門店」や機械器具小売業でした。飲食サービス全体では3月は前月比横ばいで、ファーストフード業態が低迷していますが、相対的に高価格帯の「食堂、レストラン、専門店」が前月比プラスで補っていたことになります。

 また、低迷していた機械器具小売業も、水準は低いですが、前月比プラスとなりました。生活必需的要素の強い飲食料品小売業は前月比マイナスで、機械器具小売業が前月比プラスということになります。

 ちなみに、3次指数に占めるウェイトが高い主要業種8業種のうち、3月は情報通信業と「生活関連サービス業、娯楽業」は前月比プラスでした。情報通信業については、ゲームソフトの発売が好調だったソフトウェア業や、好調なシーズンインとなったスポーツ関連の「興行団」など、ここでも生活を楽しむための消費行動に関連する系列が3月に上昇しています。

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 総じて言うと、生活必需的な個人サービスや企業の生産活動を支えるサービス産業活動に一服感は見られるものの、選択性の高い個人サービスは今年に入って引き続き順調ということになります。

 

 この3月分の第3次産業活動指数のほか、産業の8割をカバーする産業活動「統合」指数、製造業の稼働状況の指標である稼働率指数や国内鉱工業出荷と貿易統計を再編集して、国内取引と貿易取引を比較できるようにした鉱工業出荷内訳表など、3月の産業活動についての指標をグラフ化した資料集を作成しておりますので、ご活用ください。

 
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