経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11か月ぶりで前月比低下となった3月の第3次産業活動指数

 平成27年3月の第3次産業活動指数は、指数値99.5、前月比▲1.0%低下と、11か月ぶりの前月比低下となりました。

 昨年4月に第3次指数が低下しましたが、昨年5月以降は7月の前月比横ばいを含んで、ほぼ1年間前月比で低下することはありませんでした。鉱工業生産指数では、昨年の5月以降、今年3月まで6回前月比がマイナスとなっていたこととは対照的です。

 

 業種別の動きを観ますと、全13業種のうち、9業種が前月比低下、4業種が前月比上昇となりました。低下業種の中では、「卸売業、小売業」の低下寄与が非常に大きくなっており、特に卸売業の低下幅が全体を押し下げています。「卸売業、小売業」を除く8業種の全体の低下への影響は限定的なものとなっています。f:id:keizaikaisekiroom:20150519144301p:plain

 卸売業の低下については、「建築材料、鉱物・金属材料等卸売業」や「飲食料品卸売業」の低下が目立ちます。公共事業などの建設活動が今年に入って一服感がでていたり、鉱工業生産にも部分的に弱い部分が出てきていたりしていることなどから、鉄鋼業や石油・石炭製品工業の出荷が低下しており、建設財、鉱工業用生産財の出荷が3月低下していますので、このため企業間取引が不活発になっていたことの影響かと思われます。

 

 

 この3月分の第3次産業活動指数のほか、産業の8割をカバーする産業活動「統合」指数、製造業の稼働状況の指標である稼働率指数や国内鉱工業出荷と貿易統計を再編集して、国内取引と貿易取引を比較できるようにした鉱工業出荷内訳表など、3月の産業活動についての指標をグラフ化した資料集を作成しておりますので、ご活用ください。

 
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