読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

今年3月のコンビニエンスストアの販売額は9000億円、前年同月比3.8%増加だが、既存店ベースでは、前年同月比マイナス0.6%減少

 平成27年3月のコンビニエンスストアの販売額は、前年同月比3.8%と25か月連続の増加となっています。

 ただし、コンビニエンスストアについては、新規出店が盛んになされるのため、この業態の販売額が増加するという面があります。そこで、前年同月と同じ既存店で比較することで、新規出店効果を除いた販売額の変化を観察することも多いです。今年3月の既存店の販売額は、前年同月比▲0.6%と7か月ぶりの減少となりました。

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/result/pdf/h2sconbn.pdf

 

 昨年3月は駆け込み特需がありましたので、増税による価格上昇分を控除して、既存店ベースで前年同月比マイナス3%程度で収まっているのは、デパートや総合スーパーといった他の業態の前年同月比マイナス幅に比べると、落ち込みが小さいということになります。

 

 
 コンビニエンスストアの販売額の増加は、「ファーストフード及び日配食品」や「加工食品」などが増加したことによります。
 ちなみに、この調査における「ファーストフードおよび日配食品」とは、「米飯類(寿司、弁当、おにぎり等)、パン、調理パン、総菜、漬物、野菜、青果、水物(豆腐等)、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナー、ベーコン等)、牛乳、乳飲料、乳製品(バター、チーズ等)、練物(ちくわ、かまぼこ等)、生菓子(ケーキなどの和洋菓子)、サラダ、デザート類(プリン、ゼリー、ヨーグルト等」など言います。
 同様に「加工食品」とは、「菓子類(生菓子を除く)、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、アルコール飲料(日本酒、ウイスキー、ワイン等)、調味料(味そ、しょう油、うま味調味料、ソース等)、嗜好品(コーヒー、お茶等)、食塩、砂糖、食用油、米穀、乾物、各種の缶・瓶詰類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品、焼きのり」などです。
 下記の寄与度グラフをご覧いただくと分かるように、コンビニエンスストアの販売額を変動させているのは、「ファーストフードおよび日配食品」の方です。
 3月の販売額でいうと、「ファーストフードおよび日配食品」が3500億円、「加工食品」が2400億円となっています(ちなみに、総合スーパーの販売額1兆1000億円のうち、飲食料品販売額が7600億円ほどですので、コンビニエンスストアの食品関係の販売額の大きさがお分かりいただけるかと思います。また、3月の飲食料品小売業の販売額は、3兆9000億円ほどです)。

f:id:keizaikaisekiroom:20150510110221p:plain

 月々の季節変動をならした季節調整済のコンビニエンスストアの販売額指数(22年=100、季節調整済)は、前月比1.5%と2か月ぶりの増加となっています。コンビニエンスストアの季節調整済指数は、新規出店効果もあり、強い上昇トレンドがありますので、前月比上昇幅だけで、コンビニエンスストアの業況の方向感を判断するには、注意が必要です。