経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

耐久消費財のメーカー出荷が前月比で伸びた3月の財別出荷指数

 平成27年3月の鉱工業の出荷は前月比▲0.3%低下となりましたが、その出荷の動向を財別に見ると、耐久消費財の動きに少し目立つ動きが出ています。

 財別分類とは、需要先別のもので、設備投資に使われる資本財(輸送機械を除く)、建築資材などでの建設財、乗用車や家電製品といった耐久消費財、雑貨や衣服といった非耐久消費財、そして工場で原材料や部品として使われる生産財の5分類です。

 このうち、実は3月は、耐久消費財の「出荷」だけが増加となっています。

  耐久消費財の出荷指数も3月86.8と、昨年5月86.9に次ぐ、10か月ぶりの水準となり、前年同月比低下幅も▲4.4%と大分縮小してきました。

 

 出荷が相対的に良かった3月の耐久消費財の「生産」をけん引している品目は、普通乗用車と太陽電池モジュールです。f:id:keizaikaisekiroom:20150501175033p:plain

 普通乗用車については、3月の国内販売も、単純な前月比では、昨年3月が3割増加ですが、今年3月は5賄増加となっており、2月から3月にかけての販売増の勢いは今年の方が強いです。

 太陽電池モジュールは、太陽光発電用のパネルです。

 2月までの建設業活動指数の民間住宅建築の状況をみると、消費増税の反動減から昨年1年間は前月比プラスとなった月がありません。しかし、今年1月0.4%、2月1.3%と2か月連続の上昇となっています。住宅用の太陽光パネルが少し動き出しているものと思われます。

 3月の耐久消費財の動きが、自動車と住宅という家計の投資的支出行動の大きな部分を占める財の回復の兆候なのか、今後の動きを観ていきたいところです。

 

◎ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ公表冊子