経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

微減に留まった3月の鉱工業生産は予測を大きく上回る実績となり、1-3月期は2期連続の前期比上昇

 平成27年3月の「生産」は,季節調整済指数98.6で,前月比▲0.3%低下と2か月連続の低下とはなりましたが、低下幅自体は小幅なものとなりました。1月の大幅上昇、2月の大幅低下からすれば、横ばいと言っても過言ではないかと思います。

 季節調整済指数の値も、昨年12月が98.1だったことに対し、3月が98.6ですので、年末から今年の第1四半期に向けて、鉱工業生産は増加していることになります。 

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 前月3月の製造工業生産予測調査では、年間補正後で▲1.4%低下となっていました。多くの月で予測誤差がマイナス2%程有りますので、▲3%程度の低下ということもあり得るところです。また、先月末に説明した数値は、年間補正前の数値で▲2.0%低下でしたので、▲4%程度の前月比マイナスもあり得たところです。

 しかし、この3月は結果的には、予測が大きく上方修正されました。3月の予測実現率は、プラス0.9%であり、1%近く実績の方が3月見込みの生産量よりも高かったことになります。予測実現率は、昨年1年間は結局一度もプラスにはなりませんでしたが、3月分については、久方ぶりに実績が予測を上回りました。今年の3月初旬の抑制的な見込みは、良い方向に裏切られたことになります。

 

 また、3月の前年同月比は、▲1.2%です。駆け込み需要期で生産・出荷の水準の高かった時期との対比ですので、前年同月比がマイナスになるのは当然です。

 一昨年、2013年3月(2013年3月原指数102.4)との比較では、平成25年同月比プラス6.2%です(昨年3月の前年同月比7.4+今年3月の前年同月比▲1.2=6.2と一致)。2年前に比べて6%以上の伸びですので、3月の水準自体もそれ程低いということではありません。

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 今年の第1四半期の鉱工業生産は、指数値99.9、前期比1.7%上昇で、これで2期連続の前期比上昇となりました。後方3か月移動平均を見ても3月までの鉱工業生産は7月を底に上昇基調となっています。このような面からも、3月は確かに2か月連続の前月比低下とはなりましたが、基調的に悪くなっているとは言えないと思います。

 

◎ポイント資料

 

◎参考図表集

 

◎データ公表冊子