経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2月は、総じていえば、国内製造業の生産能力の削減については機械工業を中心に方向転換が期待されつつある状況となり、国内製造業の稼働状況は良くなっていると言えます。

 今年2月の生産能力指数や稼働率指数について総括的にまとめてみます。

 1月の生産能力については、これまでの前年同月比低下一辺倒の動きとは異なる動きを見てとることができるとご説明しました。この方向性は、2月の結果においても変わらなかったと考えます。

 2月の生産能力指数は前月比横ばいですが、これで昨年8月以来半年以上前月比マイナスがない状態となっています。前年同月比も、1月に続いて▲0.4%低下に留まり、その低下幅は、昨年12月までの▲2%前後からは、明らかに縮小してきています。

 特に機械工業では、昨年8月から前月比上昇が、この2月まで続いており、前年同月比も1月に続いてプラスとなっています。

 情報通信機械工業や電子部品・デバイス工業といったエレクトロニクス産業(電子工業)の生産能力が低下基調である中で、「はん用・生産用・業務用機械工業」や電気機械工業といったメカニクス系色彩の濃い業種が昨年後半から国内生産能力を増強させる方向に動いており、その動きが製造工業全体の能力指数を動かすほどのレベルに来たということになります。

 同じメカニクス系の色彩も濃い輸送機械工業においても、今年1月、2月においては、遅ればせながら生産能力指数が前年同月比がプラスに転じており、今後、「はん用・生産用・業務用機械工業」、電気機械と並んで、国内の生産能力増強の先導役となってくれるかどうか気になるところです。

 

 2月の稼働率については、1月の生産絶好調からの反動減で前月比▲3.2%低下となりました。とはいえ、稼働率の基調的な動きとして、後方3か月移動平均でみれば、2月も、昨年8月を底とする上昇トレンドの延長上にあります。

 確かに、2月は輸出向け出荷の低迷により、生産/出荷が低下しましたが、国内向け出荷は下がったとは言え、まだレベル的には高い状態を維持していますので、2月までの稼働状況は決して悪いものではないと思います。

 

 以上、総じていえば、国内製造業の生産能力の削減については機械工業を中心に方向転換が期待されつつある状況となり、国内製造業の稼働状況は良くなっていると言えます。

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◎参考図表集 

 

◎データ公表冊子