経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

機械工業においては、国内の生産キャパシティーが継続的に上昇する局面に

対象業種14業種のなかでは、2月は5業種が能力上昇、2業種が能力低下、7業種は横ばいという結果になっています。

 今年の2月で生産能力を上昇させている業種とは、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、「はん用・生産用・業務用機械工業」、情報通信機械工業、そして金属製品工業です。

 このうち、好調な電気機械工業と「はん用・生産用・業務用機械工業」の2業種は、共に横ばいを含めて昨年の5月以降生産能力の前月比マイナスがない業種となっています。

 業種名からお分かりいただけるように、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、情報通信機械工業という電気・電子産業3業種の能力が揃って(見直しとはいえ)増加していました(この3業種の生産能力が横ばいを含まずに、揃って前月比上昇するのは、2008年7月以来。そもそも、情報通信機械工業の生産能力が上昇したのは2013年8月以来のほぼ1年半ぶり)。

 電気機械工業の生産能力は、継続的に前年同月の水準を上回っていますが、エレクトロニクス系の2業種のうち、電子部品・デバイス工業は高稼働率状況の下でも生産能力を昨年後半から前年同月比で継続的に下げており、情報通信機械工業は稼働状況が下がる中で継続的に生産能力を前年同月比で下げ続けているということになります。

 

 このように機械工業の中でも生産能力の動きにはそれぞれの様相があるのですが、機械工業としてまとめると、機械工業の生産能力は着実に上昇してきています。

 下にあるのは、機械工業と素材型が中心となる機械工業を除いた製造業のそれぞれの能力指数の推移グラフです。昨年後半から足元の動きを観ていただくと、好対照になっていることがお分かりいただけるかと思います。

 機械工業の生産能力指数は、1月、2月と既に前年同月比を上回っている状態で、前月比についても昨年8月以降上昇が続いています。

 生産能力増加の理由としては、能力見直しによるものが多く、物理的に設備を大幅に増やすという回答は少ないのも確かですが、機械工業において、国内の生産キャパシティーを継続的に上昇させていく動きがあることは間違いないかと思います。

 

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◎ポイント資料 

 

◎参考図表集 

 

◎データ公表冊子