経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

繊維工業の輸入が急増した2月の鉱工業総供給

国内工場からの出荷と輸入を合算して、日本の市場に全体としてどれほどの財が供給されたかを計測する指標が、鉱工業総供給表です。今年2月の鉱工業総供給を業種別、財分類別(需要先別)にみてみます。

2月の輸入品供給においては、15業種中9業種が前月比で上昇しており、6業種が前月比で低下しています。

上昇への寄与が特に大きいのは、繊維工業で、それに次ぐ非鉄金属製品工業の影響度合いの倍以上の大きさになります。

この繊維工業の輸入品供給の前月比は、46.7%上昇となり、指数値も144.2と急上昇しています。この上昇で、2月の輸入品供給の上昇の3分の2以上を説明することができます。 

 

国内工場からの国産品供給においては、低下業種については、国内向け出荷の低下業種とほぼ重なります。

国産品供給の上昇業種においては、石油・石炭製品工業や鉄鋼業、化学工業の寄与が大きいことは同じです。

しかし、国内向け出荷では、鉄鋼業の寄与が一位でしたが、国産品供給では石油・石炭製品工業の寄与順位が1位となっています。

石油・石炭製品工業では、2月の輸入品供給が低下し、国産品供給が増えるという構造になっています。具体的な品目としては、B・C重油の生産が2月は増加しており、B・C重油の輸入が低下したという関係のようです。

 

財別に見てみると、総供給の前月比低下に対して、非耐久消費財と建設財は上昇寄与していますが、資本財、耐久消費財は低下寄与となっています。

 

輸入品供給における財別の状況では、輸入品供給の前月比上昇に対して、非耐久消費財の上昇寄与が非常に大きなものとなっています。

これは、ひとえに繊維工業の輸入の急増によるものと思われます。

また、耐久消費財や建設財も輸入供給に対して上昇寄与しており、資本財と生産財が輸入品供給に対し低下寄与となっています。

繊維工業の輸入の急増とそれにひっぱられた非耐久消費財の増加が、2月の総供給をほぼ横ばいとさせたと言えるかと思います。

 

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◎ポイント資料

 

◎データ公表冊子