経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

年末年始の2か月連続の絶好調からの反動減で低下したはん用・生産用・業務用機械工業の2月の生産

今年2月の鉱工業生産の業種別の動向を見てみます。
2月の生産では、低下業種12業種、上昇業種2業種、横ばい1業種となっています。2月の上昇2業種とは、「パルプ・紙・紙加工品工業」と「石油・石炭製品工業」なのですが、この2業種は1月の生産低下2業種そのままです。

1月の生産上昇業種は13業種(確報の食料品・たばこ工業を除く)でしたが、この内、化学工業を除く12業種が前月比で低下しています。まさに、2月は反動減ということができるでしょう。

 

その中でも、「はん用・生産用・業務用機械工業」「輸送機械工業」「電子部品・デバイス工業」の3業種の低下が、2月の鉱工業全体の低下を引き起こしており、この3業種で2月の生産低下分の3分の2を説明してしまいます。

このうち、「はん用・生産用・業務用機械工業」と輸送機械工業の先月1月の生産上昇への寄与が特に大きかったので、この2業種の反動減の影響が2月に大きく出ています。

 

「はん用・生産用・業務用機械工業」については、化学プラントで使用される反応用機器、水管ボイラ、一般用蒸気タービンなどが低下寄与の大きい品目となっています。

2月の貿易統計速報を拝見しますと、一般機械や重電機器類の輸出金額が1月との比較で低下しており、輸出向け出荷に1月の増加からの反動的な動きが出ているものと思われます。

さらに、「はん用・生産用・業務用機械工業」の1月までの国内向け出荷と輸出向け出荷の寄与を比較したグラフを見ますと、1月に「はん用・生産用・業務用機械工業」は、輸出向けだけではなく、国内向け出荷も急伸していました。

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貿易統計速報から一般機械類の2月の輸出が低下していたことが分かりますが、それだけではなく、国内向け出荷にも反動減的な動きが生じても何ら不思議はないものと思います。

  

◎データ公表冊子 

鉱工業指数2015年2月速報および製造工業予測調査3月調査結果 from 経済解析室,経済産業省


◎参考図表集

 

 

◎ポイント資料